ランディングページ(LP)の費用相場を徹底解説!【費用対効果を最大化するポイント解説付き】

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ランディングページの費用は『制作』と『広告出稿』の2つに分かれます。

しかし、これらを詳細にまとめた情報はほとんどなく、たいていの情報は制作費用の概観を説明しているだけです。

ここでは、『制作』『広告出稿』それぞれについて方法別の費用相場を徹底的に解説し、ランディングページで必要な費用の全体像を明らかにしていきます。

さらに費用対効果を最大化するポイントも解説していくので、ランディングページをこれから作るという方はぜひ参考にしてください。

もしランディングページについてわからない方がいれば、『【初心者でもわかる】ランディングページ(LP)とは?制作のプロが徹底解説』に詳細をまとめているので参考にしてください。

ランディングページ制作について

ランディングページ制作について

まずは、ランディングページ制作について説明していきます。

・ランディングページ制作方法
・ランディングページ制作費用の相場
・ランディングページ制作で費用対効果を上げるポイント

制作方法によって必要な費用が大きく変わるため、まず制作方法を明らかにしてから、それぞれの方法について具体的な費用を説明していきます。

ランディングページ制作方法

すべて自分で制作する

ランディングページのHTML・CSSを自分で作って、サーバーへのアップロードまで行う方法です。

要素を配置するだけのシンプルなランディングページであれば、スマホ対応さえちゃんとすれば難易度はそこまで高くありません。自作に興味がある人はProgateなどの学習サービスを使って勉強すると良いでしょう。

高度なレイアウトやJavaScriptによる動的なデザインをする場合は、ある程度の知識や経験が必要です。また、WordPressなどのCMSでサイトを既に作っている場合は、HTML・CSSで作った雛形をCMSに導入する必要があります。自分の経験値に見合わないと感じる場合は、他の方法で制作することをおすすめします。(例えば、WordPressでは、function.phpというファイルに記述する内容によってサイトが表示できなくなることもあります。こういう落とし穴を知らないのであれば、無理に自作することは避けましょう。)

サービスを使って制作する

ランディングページを作ることができる各種サービスを使う方法です。

自分で制作するよりも少ない労力でランディングページ作ることが可能で、ペライチ、ジンドゥー、STUDIOなどのサービスが有名です。直感的に操作できる編集画面で効率的にランディングページを作ることができます。

「事業を立ち上げたばかりでお金がない」「自分で作りたいが手間は削減したい」という方にはおすすめの方法です。

どのサービスにも基本的には無料プランや無料期間があるので、まずその中で試すと良いでしょう。

プロに依頼する

プロに依頼してオリジナルのランディングページを作ってもらう方法です。

検索キーワードやターゲットユーザーに沿った起承転結の設計、オリジナルなデザインなど、経験のあるプロだからこそ完成度の高いランディングページを作ることができます。

予算にある程度余裕がある方にはおすすめの方法です。

ランディングページ制作費用の相場

すべて自分で制作する場合(月額数百円〜)

制作費用が一切かからないので、月額数百円からのサーバー費用負担のみです。

無論、自分の稼働時間は多くなるので、ランディングページの運用期間を加味して、自分が稼働する価値があるのか考えると良いでしょう。

基本的には、レンタルサーバーを借りることになるかと思うので、おすすめのレンタルサーバーを以下で紹介します。

実績があるサービスを利用したい方:エックスサーバー(月額990円〜
エックスサーバーは国内シェアNo.1のレンタルサーバーです。
管理画面は少しわかりにくい印象ですが、実績が多いだけにネット上の情報が多いです。
従って、「ネットで調べてもわからない!」ということが起こりづらく、非常に安心感があります。
実績と安心感を求めている方にはおすすめです。
バランスの良いサービスを利用したい方:ロリポップ!(月額99円〜)
ロリポップ!はGMOペパボ株式会社が運営するレンタルサーバーです。
初心者から上級者までカバーできる機能を提供しながら、管理画面はわかりやすくまとまっています。
全体的にレンタルサーバーとしての機能が高レベルなので、バランスの良いサービスを求めている方にはおすすめです。
また、マニュアルやよくある質問が非常にわかりやすくまとまっているので、基本的には公式サイトの中だけで、疑問を解決できます。
特に速度にこだわる方:ConoHa WING(月額660円〜)
ConoHa WINGはGMOインターネット株式会社が運営する、国内最速を謳っているレンタルサーバーです。
Xserverもサーバー速度No.1を謳っていますが、ConoHa WINGよりもやさしい測定条件のようです。
ConoHa WINGを実際に使ってみた印象でも、速度に不満がないためおすすめです。
ちなみに、管理画面が他のレンタルサーバーよりも視覚的にわかりやすいことも、嬉しいポイントです。

サービスを使って制作する場合(月額数千円)

サービスを使ってランディングページを制作する場合は、利用料の月額数千円が必要になります。

しかし、サービス内で完結するためサーバー代は不要です。

基本的にはどのサービスも無料プランや無料期間があるので、まずはそこから試すと良いでしょう。

おすすめのサービスを以下で紹介します。

ペライチ(無料プランあり、有料は月額1,078円〜)
ペライチは、3ステップの操作で簡単にランディングページを作成できるサービスです。
テンプレートが非常に充実しており、『ペライチ大学』というオウンドメディアでノウハウが公開されているため、初めての方でも簡単に使いこなすことができると思います。
ジンドゥー(無料プランあり、有料は月額965円〜)
ジンドゥーは、前述のペライチと同じくらい簡単にホームページを作成できるサービスです。
ペライチはテンプレートが多い一方で”ペライチ感”を少し感じるのですが、ジンドゥーはそのような印象が少ないページを作ることができます。テンプレートはもちろんカスタマイズも可能です。
AIが自動でホームページを作成してくれるサービスもあるため、より手間を省きたい方は検討してみても良いでしょう。
STUDIO(無料プランあり、有料は月額980円〜)
STUDIOは、コードやテンプレートに縛られることなくランディングページを作れるサービスです。
あらかじめ準備された写真やアイコン素材を使うことができ、テンプレートのクオリティも高いので、簡単にランディングページ制作を進めていくことができます。

プロに依頼する場合(制作費用 数万円〜 + サーバー費用)

目的相場発注先依頼者側の
作業範囲
制作期間
とにかく安くしたい10万円以下フリーランス戦略設計
原稿
公開後の修正
1週間〜1ヶ月
多少デザインに
こだわりたい
10~30万円フリーランス
制作会社(中小規模)
戦略設計
原稿
公開後の修正
2週間〜1.5ヶ月
構成やコンテンツにも
こだわりたい
30〜60万円制作会社
(中小規模)
公開後の修正1ヶ月〜2ヶ月
本格的にWEBマーケティングに取り組みたい60万円以上制作会社
(中小規模、大手)
なし1.5ヶ月〜3ヶ月
プロに依頼する場合の相場

プロにランディングページの制作を依頼する場合は、制作費用とサーバー費用がかかります。

制作費用の目安は上図の通りです。ちなみに、特に人脈を持っていない場合は、制作会社に依頼することをおすすめします。フリーランスは技術や経験にかなりの差があるので、よほどの実績があったり、信頼できるフリーランスが周りにいたりしいない限りはあまりおすすめしません。

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ノウハウをもとにWEB制作を行なっています

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ランディングページ制作で費用対効果を上げるポイント

自分で作る場合は徹底的に調査すること

予算の兼ね合いで自分で作ることにした場合は、調査を徹底して行いましょう

調査の良し悪しがランディングページの品質を大きく左右します。

例えば、競合分析をする時、ギャラリーサイトで一覧を見るだけで終わりにしていないでしょうか。

ランディングページを作ろうと思って調査していると、検索エンジンやSNSの広告欄に、次第に競合の広告が出てくるはずです。その広告をすべてクリックするつもりで、さまざまな競合のランディングページを見れば、今実際に運用されているページの情報を得ることができます。

情報の鮮度や網羅性を意識して、情報を得るようにしてください。

広告の3原則に対処すること

マクスウェル・サックハイムというコピーライティングに大きな影響を与えた広告マンが提唱した、有名な3原則あります。

Not Read:見込み客は、あなたの広告を見ない。
Not Believe:見込み客は、あなたの広告を信用しない。
Not Act:見込み客は、あなたの広告を見ても行動しない。

この3原則に対処できるランディングページを作ると、費用対効果を上げることができます。

では、具体的にどのように対処するのでしょうか。

弊社の経験では、以下の3点に注意する必要がある考えています。

1. わかりにくい文章になっていないか?

書いている文章がわかりにくくなっていないでしょうか。

わかりにくい文章は『文法がおかしい』『言葉そのものが難しい』『内容が回りくどい』のいずれかである場合が多いです。自分のランディングページが当てはまらないか、チェックすると良いでしょう。

2. 主張が一貫しているか?

良いランディングページには説得力があります。

説得力は『納得』から生まれ、『納得』するには一貫した主張が必要です。

主張に矛盾がないか、自分以外の人にも確認してもらうと良いでしょう。

3. イメージ・想像ができるか?

日本のエンタメ界を牽引するキングコング西野亮廣さんは「人は理解出来ないものを詐欺か宗教でかたづける。」という辛辣なコメントをとあるYouTube番組で残していました。

言い換えるのであれば、『人はイメージ・想像できないものに懐疑心を持つ』ということでしょう。あなたのランディングページはイメージ・想像しやすい言葉が使われているでしょうか。

ランディングページの広告出稿について

ランディングページの広告出稿について

次に、実際にユーザーにランディングページを見てもらうための、広告出稿について説明していきます。

・ランディングページの広告出稿方法
・ランディングページの広告出稿費用の相場
・ランディングページの広告出稿で費用対効果を上げるポイント

ランディングページの広告出稿も方法によって費用が変わるため、まず出稿方法を明らかにしてから、それぞれの方法について具体的な費用を説明していきます。

ランディングページの広告出稿方法

検索エンジンに広告出稿する

リスティング広告と呼ばれる検索エンジンに表示される広告です。

購買意欲の高い顕在層に向けて広告を配信できることが特徴です。

検索結果画面に掲載される広告(検索連動型広告)と、WEBサイトやアプリ上の広告枠に表示される広告(ディスプレイ広告)の2種類があります。

SNSに広告出稿する

各種SNS(Twitter, Instagram, Facebook など)に出稿する広告です。

ユーザーの年齢や興味のあるジャンルなどの情報によってターゲティングするため、潜在層に向けたこ広告が得意という特徴があります。

最近はTikTokで動画広告を出稿して成功する事例が多いです。ユーザーからの広告好意度ランキングでTikTokが1位(Kanterの調査記事参照)であり、費用対効果がとりやすいためでしょう。

ランディングページの広告出稿費用の相場

検索エンジンに広告出稿する場合(1円~数百円 / クリック)

検索エンジンに広告出稿する場合は予算を設定可能です。

1クリックごとに広告費用が発生し、設定された予算内で運用されていきます。

検索エンジンに広告出稿する場合の予算は月額20万円~50万円程度が相場と言われているようですが、自分たちの予算に応じて運用すれば良いでしょう。

ただし、入札価格が高い広告が方が検索上位に表示されるので、より早く成果を出したい場合は予算を多くとって運用する方が良いです。

SNSに広告出稿する場合(課金形態による)

課金形態内容相場対応SNS
クリック課金広告がクリックされる度に課金20円~200円 / クリックFacebook / Instagram / Twitter / LINE / TikTok
インプレッション課金広告が1,000回表示される度に課金400円~650円 / 1000回Facebook / Instagram / Twitter / LINE / TikTok
動画の再生回数による課金広告が再生される度に課金5~20円/再生Instagram / Twitter / TikTok
エンゲージメント課金広告にコメントやシェア、いいねがつく度に課金40~100円 / エンゲージメントTwitter
フォロー課金フォローされる度に課金40~100円/フォローTwitter
SNSに広告出稿する場合の相場

SNSに広告出稿する場合についても予算を設定可能です。

上図の課金形態ごとに異なる指標で広告費用が発生し、設定された予算内で運用されていきます。

SNSに広告出稿する場合の予算は月額30万円程度が相場と言われているようですが、自分たちの予算に応じて運用すれば良いでしょう。

Twitterが最も多くの課金形態を提供しているため、さまざまな広告アプローチが可能です。

ランディングページの広告出稿で費用対効果を上げるポイント

検索エンジンに出稿する場合はキーワード選定を行うこと

検索連動型広告として検索エンジンに広告出稿する場合は、必ずキーワード選定を行うようにしましょう。

以下の1〜3の流れで行うと良いでしょう。ここでは『引越し業者』を例に考えます。

1. 関連キーワード洗い出し
以下の①〜③で、同義語と類義語で検索されているキーワードを広く集め、検索ボリュームを調べていきます。
ここでは洗い出すことが目的なので、あえてキーワードを絞るようなことはしません。

①同義語、類義語をまとめる
例:引越し業者、運送サービスなど

Googleキーワードプランナーで関連キーワードを調べる / 言葉を広げる
例:不用品、家具処分、訪問など

ラッコキーワードで一緒に検索される可能性の高いキーワード調べて、Ubersuggestで検索ボリュームを調べる(検索ボリューム多いと検索される回数多い)
2. グルーピング
関連キーワードを洗い出して、『キーワード + 検索ボリューム』が出揃ったので、次に以下の①〜③で集めたキーワードを分類していきます。

①単語抽出
引越し業者、運送サービス

②カテゴリーごとにまとめる
主要キーワード:引越し業者、運送サービス
費用関連ワード:費用、料金、値段
サービス関連ワード:不用品、家具処分、訪問

③除外キーワードまとめる
無駄な広告費抑えるため関連性ないキーワードは消す(SEO、閑散期など)
3. 出稿キーワード選定
グルーピングを行なって、『分類カテゴリー + キーワード + 検索ボリューム』が出揃ったので、最後に以下の①〜③で出稿キーワードを選定します。

①キーワードの掛け合わせを作ってく
「主要ワード」+「サービス関連」
「主要ワード」+「費用関連」
「主要ワード」+「エリア」
※意味が成り立つ言葉を作ること

②比較・検討段階のキーワードを選定する
「引越し業者 家具処分 東京」のように、サービスを比較・検討する時に調べるキーワードは優先度上げる。
「引越し業者 おすすめ」「引越し業者 比較」「引越し業者 人気」など、興味・関心段階の可能性が高いキーワードは優先度を下げる。

③出稿キーワードを決定する
①〜②の作業を行なった上で、検索ボリューム中〜大程度のところを網羅する。

(補足)
出稿キーワードを決定する際は、キーワードの掛け合わせの数を意識すると良いです。
掛け合わせ1個:「引越し業者」
掛け合わせ2個:「引越し業者 家具処分」
掛け合わせ3個:「引越し業者 家具処分 東京」

『掛け合わせ1個』では何を考えてるかわかりません。『掛け合わせ2個』では、引越し業者で家具処分してくれるところを比較してるようにも見えますが、まだ目的が不明瞭です。『掛け合わせ3個』になると、「東京の引越し業者で家具処分してくれるところを探してる」という具体的な目的がわかるので、出稿候補になります。
ちなみに、『掛け合わせ1個』は意図が読めないため、最初は出稿しないことをおすすめします。

SNSに出稿する場合は発信するメッセージに細心の注意を払うこと

SNSは拡散性がある反面、発信するメッセージを間違えると炎上するリスクがあります。

広告で費用対効果を上げるためには、まずは炎上を起こさないメッセージを発信するというのが大切です。その前提を持ったうえで、ターゲットに刺さるメッセージを考えるようにしてください。

生活者の支持を得るため、今の広告業界ではトレンドだからと言って安易に社会課題に踏み込んだ広告を打ち出すことは、SNSの炎上のような思わぬ批判や議論を生み、ブランドを毀損することにもなります。最近の事例では、花王の生理用品の広告で、「生理を〝個性〟ととらえれば、私たちはもっと生きやすくなる」というメッセージの広告キャンペーンが、SNSを中心に多くの女性からの批判を受けました。

三浦 崇宏. 超クリエイティブ 「発想」×「実装」で現実を動かす (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1155-1159). Kindle 版.

誰もが知る大企業ですらこのような炎上が起きるので、私たちが注意してもし過ぎることはないでしょう。炎上は企業のブランド価値を大きく損ねるため、今の時代に合った倫理的感覚を持って、広告の発するメッセージを調整するようにしましょう。

まとめ

ここまで、『制作』と『広告出稿』の2つに分けてランディングページの費用を解説してきました。

紹介した内容で、制作から出稿までの予算の概要が掴めたかと思います。

自分の得たい効果と予算とを照らし合わせて、最適なランディングページを作っていってください。

株式会社Abentryでは上場企業から中小企業まで様々な業種で得た
ノウハウをもとにWEB制作を行なっています

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この記事を書いた人

日下智貴

株式会社Abentry 執行役員

フロントエンドとWordPress開発をメインにWEB制作をするディレクター兼エンジニア。TikTokとYouTube、Instagram運用で4ヶ月で総フォロワー4万人達成。自社サービスのAndroidアプリも開発しています。株式会社Abentry創業メンバー。

フロントエンドとWordPress開発をメインにWEB制作をするディレクター兼エンジニア。TikTokとYouTube、Instagram運用で4ヶ月で総フォロワー4万人達成。自社サービスのAndroidアプリも開発しています。株式会社Abentry創業メンバー。

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