スクラッチ開発とは?意味やメリット・デメリットをまとめてご紹介!!
WEBサイトにはさまざまな作り方のパターンがありますが、中でもスクラッチ開発は最も自由度が高い開発手法です。
それだけにメリットやデメリットも大きく、この記事ではそれらも含めたスクラッチ開発の全容を掴むことを目的としています。
WEBサイトの制作やリニューアルをこれから控えている方は、ぜひこの記事でスクラッチ開発の基礎知識を万全にしていってください。
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目次
スクラッチ開発とは?
スクラッチ開発とは、完全にオリジナルなソフトウェアやシステムをゼロ開発する方法のことです。
英語にfrom scratch(最初から)という熟語があるように、『スクラッチ』には『最初から』という意味があるため、このように名付けられました。
よく同じ文脈で使われる似たような言葉があって混同しやすいので、以下でそれぞれの定義について説明していきます。
スクラッチ開発とフルスクラッチ開発
まずは、一番混同されるこれらの用語について整理しておきましょう。
スクラッチ開発はゼロから開発するとは先ほどご説明しましたが、実際は既存テンプレートやフレームワークを流用することもあります。
既存テンプレートやフレームワークの流用を一切行わずにゼロから開発する場合は、特に区別してフルスクラッチ開発と呼ばれます。
いずれにしてもゼロから開発する方法であり、実際両者はかなり同義的に使われている言葉です。
なお、作成するシステムはWEBサイトのコンテンツを一元管理できるものであるため、これらの手法で開発された成果物はCMS(Contents Management System)の一種でもあります。
スクラッチ開発とパッケージ開発
パッケージ開発とは既存のソフトウェア(パッケージソフト)に機能追加やカスタマイズを行う開発手法です。
現在のWEB制作では、ECサイト以外でパッケージソフトを検討する例はあまりなく、スクラッチ開発とパッケージ開発の比較が必要なのはECサイトの開発くらいです。
パッケージ開発は既存のシステムにカスタマイズを加えていくことになるので、ゼロから構築するスクラッチ開発とは全く別物です。
開発の目的と予算、開発期間によってどちらを選択するべきかは変わるため、迷っている方は一度プロに相談することをおすすめします。
スクラッチ開発のメリット・デメリット
メリット
自分の思い通りの機能を導入できる
スクラッチ開発の一番のメリットと言える部分です。
既存の自社システムに連携したWEBサイトを構築したり、完全オリジナルの機能を開発したり、要望に完全に合わせた思い通りの機能を導入することができます。
例えば、何か既存のCMSでシステム開発を行っているとしましょう。もしもそこに、通常と大幅に異なる機能を導入するとどうなるでしょうか。ほとんどの場合は、『開発できるが高額な追加費用が必要になる』『バグの温床になる、ノウハウが無いなどの理由で、やんわり開発を断られる』『他機能やコードとの兼ね合いでそもそも開発できない』のいずれかになります。
一方、スクラッチ開発では開発元が全てのコードを把握しているので、そのようなことは起こらず自由に開発をすることができます。(無論、開発者の技量によるのですが。)
機能追加や保守に対応しやすい
システムは、追加したい機能が後から出てきたり、予期せぬバグやエラーを解消したり、一度開発して終わりではなく継続した対応が必要です。
スクラッチ開発の場合は、開発元がシステムの内容を全て把握しているため、機能追加や保守対応がやりやすいです。
また、スクラッチ開発に長けた開発会社は、そもそも機能追加や保守対応に慣れており、過去事例を基に最適な対応をしてくれるという側面もあります。予算や納期に応じて柔軟に対応してくれるでしょう。
デメリット
開発に最も時間と費用が必要
スクラッチ開発の一番のデメリットと言える部分です。
ゼロから開発するので、最も時間と費用がかかります。
例えば、ECサイトのスクラッチ開発は制作期間は6〜8ヶ月、費用は500〜数千万円が相場です。
これだけの時間と費用を許容できる会社は限られるため、誰でも選択できる方法ではないのが実情です。
従って、スクラッチ開発は数百万円~数千万円のまとまった予算で、時間をかけても完全オリジナルのWEBサイトを作りたい人だけにしかおすすめできません。
高度な知識とスキルが必須
スクラッチ開発には、非常に高度な知識とスキルが必須です。
内製化するには、高度なスキルを持った開発者を相当数抱えている必要があり、そのような企業は大手有名企業に限られます。
もしも外注する場合は、必ずWEB制作会社の開発実績や担当者の印象を見て、要望に合ったWEBサイトを確実に開発できる会社を選びましょう。
スクラッチ開発はゼロから開発するので独自性が高く、一度外注すると追加発注もそのWEB制作会社へ行うことが多いです。
開発において『技術的負債』という言葉がありますが、技術力や対応に不満のあるWEB制作会社と取引してしまうと、その『技術的負債』を抱えたWEBサイトを運用していくハメになります。
スクラッチ開発はどのようなサイトで行うべきか
必要な機能の範囲外の要件が多いサイト
既存の自社システムに連携したWEBサイトを構築したり、完全オリジナルの機能を開発したり、通常と大幅に異なる機能を導入する必要がある場合はスクラッチ開発を行うと良いでしょう。
このような要件が多い場合、他の開発手法でも結局フルスクラッチ開発並みの時間と費用が必要になることがあります。それなら、初めからフルスクラッチ開発にした方が、長期的な運用コストに見合ったサイトができます。
システムを全て内製化したい理由がある場合
「システムの中身をブラックボックス化せず、全て自分たちで保守できるようにしたい」という理由でシステムを全て内製化したいという場合、自社に高度なスキルを持った開発者がいれば、スクラッチ開発を行うと良いでしょう。
また、内製化によって、CVR(コンバージョンレート)の最大化やSEO対策などの効果測定のスピードを高めたいという会社にとっても、スクラッチ開発は有効な手段です。こういう作業の場合、外注ではスピードに対応できないことが多いですからね。
ただし、業界問わず慢性的にITエンジニアが不足している中で、スクラッチ開発を内製化できる社内体制を持つ会社は、大手有名企業以外ではほとんどないのが実情です。
まとめ
スクラッチ開発の基本的な内容を解説してきましたがいかがだったでしょうか?
スクラッチ開発を検討できる会社は限定的かもしれませんが、それだけに大きなメリットを享受できます。
この記事でご紹介した内容をもとに、是非導入を検討してみてください!
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