初心者でもわかるWEB制作ヒアリングシートの基本【テンプレート付き】

この記事は5分で読めます

WEB制作において、クライアントとのやり取りの重要性は誰もが認識していることでしょう。

クライアントとのやり取りでヒアリングシートを用いて状況を的確に整理しておくことは、成果物の品質向上つながります。

この記事は、ヒアリングシートの基本をわかりやすく解説していくので、自社のWEB制作の参考にしてみてください。

また、この記事の最後には、無料ダウンロードできるヒアリングシートのテンプレートを用意しています。

このヒアリングシートひとつで、WEB制作のヒアリングを網羅できるので、必要な方はぜひ最後までご覧ください!

こんな人におすすめの記事です

WEB制作用のヒアリングシートを作りたい人

ヒアリングシートどうやって作って良いかわからない人

よりスムーズにWEB制作を進めたい人

ヒアリングシートを作る目的

ヒアリングシートを作る目的

ヒアリングシートを作る目的は、クライアントの要望を詳細に聞き出すことと、確認漏れの防止です。

WEB制作では、クライアントの意向を前提にして設計を作ります。設計で行うのは、要件定義やサイトマップの作成、ワイヤーフレームの作成です。この時、必要十分な情報を事前にヒアリングできていなければ、都度クライアントに聞く必要があります。つまり、無駄なやり取りが発生するということです。

また、もしも確認漏れに気づかずに作業を進めてしまうと、最悪の場合はサイトができたあとにクライアントから修正依頼がきます。このように確認漏れは余計な作業を生むリスクがあるため、ヒアリングシートを作っておくことは非常に重要です。

特にWEB制作経験が浅いうちは、ヒアリングシートを活用することを強くおすすめします。

ヒアリングのタイミングと方法

ヒアリングのタイミングと方法

クライアントへのヒアリングはいつ行うのが適切でしょうか?

結論としては、WEBサイト設計前の企画段階で行います。

WEB制作では企画段階で以下の作業を行います。

  • 目的を決める
  • 目標を決める
  • 調査・分析を行う
  • ターゲットを明確化する

この段階でヒアリングをして、企画の精度を上げておくと、それ以降の工程がスムーズに進みます。

WEB制作の流れの全体像については『【プロが教える】WEB制作の流れとは?公開までの5ステップを徹底解説!』で詳しく解説しています。

ヒアリングの方法は、対面形式(直接会う、テレビ会議)で行っても、データ形式(メールの返信、Googleフォーム など)でもらっても良いですが、可能であれば対面形式で行うことをおすすめします。

理由はクライアントの性格やWEBスキルによって、回答の質や量が異なるからです。最初からデータ方式でヒアリングしようとすると、『意図していた水準の回答がもらえず、けっきょく何回もやり取りする』なんてことは良くあります。

対面でのヒアリングには、エクセルやGoogleスプレッドシートなどの表計算ソフトか、ワードやGoogleドキュメントなどの文書作成ソフトを使うと良いでしょう。

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ヒアリング項目例

ヒアリング項目例

ここからはヒアリングに必要な項目を紹介していきます。WEB制作に必要なヒアリングは網羅していますが、必要に応じて追記していくと良いでしょう。

基本情報

お客様情報

これからやり取りしていく上での、お客様の基本情報をまとめます。

  • お客様名(会社名)
  • ご担当者名
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • ご担当者のWEBスキル
  • 決裁者

制作条件

制作する上で守るべき条件をまとめます。

しっかり合意しておかないと後々トラブルになることがあるので、ここはクライアントとのやり取りに注意しましょう。

  • 依頼業務
  • 予算
  • 公開希望時期
  • 公開希望時期の理由
  • 検修期間
  • 対応ブラウザ
  • 対応デバイス

現行サイト情報

すでに公開しているWEBサイトがある場合は、その情報をまとめます。

公開しているWEBサイトがある場合、リニューアル対応になることがほとんどです。情報を正確にまとめておくことで、リニューアルで満たしておくべき要件が明確になります。

  • 現行サイト情報(サイト名、アドレス 等)
  • サイト規模
  • サーバー情報
  • CMS情報
  • ドメイン情報
  • アクセス解析の有無
  • レスポンシブ対応の有無
  • SNS利用の有無
  • 当社以外の外部パートナー

現在のオフライン上の営業情報

クライアントのオフラインでの営業情報をまとめます。

WEB制作と直接は関係ありませんが、クライアントの状況を知ることでレイアウトやデザインの方向性を決めやすくなります。

  • 1ヶ月の売上
  • 1ヶ月のコンバージョン件数
  • 営業地域
  • ポジショニング
  • これまでの広告費

現行サイトの分析と営業目標の設定

現行サイトの分析

現行サイトがある場合は、運営上の数字やクライアントが思っていることをまとめます。

特に、現行サイトの不満点と気に入ってる点は、注意してヒアリングしましょう。

不満点を改善しつつ気に入ってる点を活かすことで、クライアントの満足度を高めることができます。

  • アクセス数(サイト訪問者数)
  • 売上・コンバージョン
  • 現行サイトの不満点
  • 現行サイトの気に入っている点

制作サイトの営業目標

これから制作するサイトの営業目標をまとめます。これは、サイトを公開した後の改善に必要になります。

  • アクセス数(サイト訪問者数)
  • 売上・コンバージョン
  • 営業地域
  • ポジショニング

競合の分析

競合の情報をまとめます。

  • 競合他社との相違点
  • 競合サイト

サイト概要

サイト上で行う事業内容

サイトで訴求していく事業についてまとめます。

  • サイト上で扱いたい商品やサービス
  • 業務フロー
  • 最もアピールしたいこと
  • サイト上での目的

コンテンツについて

必要なコンテンツや要素をまとめます。

ワイヤーフレームやデザインに影響するので、注意してヒアリングすると良いです。

  • 盛り込みたい内容
  • 指定フォントの有無
  • 画像素材の有無
  • 動画素材の有無
  • テキスト素材の有無
  • 検索上位に表示したいキーワード
  • 専門用語等

ターゲットユーザーについて

会社・店舗の場合と個人の場合にターゲットを分けて、情報をまとめます。

  • 会社・店舗の場合の情報
  • 個人の場合の情報

デザインについて

イメージカラーとロゴについて

デザインの印象を決める色やロゴについてまとめます。

  • コーポレートカラー
  • 主に使用したい色
  • 他に使用したい色
  • ロゴマーク
  • 所属団体での決まり

サイト全体のデザインについて

全体のデザインについてイメージをまとめます。

参考サイトがあると制作を進めやすいので、ヒアリング前に自分でもピックアップしておきましょう。

クライアントに参考サイトのイメージがない場合、自分がピックアップしたものを基準に話を進められるからです。

  • デザイン参考サイト
  • 所属団体での決まり

コンテンツ素材について

提供をお願いしたい資料

提供してほしい資料について、その有無をまとめます。

  • 会社案内
  • パンフレット
  • リーフレット
  • カタログ
  • 商品・製品現物
  • 商品画像データ
  • 商品説明書・仕様書
  • 商品に関するコメント・解説
  • 広告・チラシ
  • 雑誌

撮影について

素材の撮影が必要かどうかをまとめます。

  • 撮影の有無
  • 方法について

ヒアリングシートのテンプレートを無料ダウンロードできます!

ここまで紹介したすべての項目を網羅したテンプレートです。

これを使えばWEB制作で聞くべきことは漏れなく聞くことができるので、ぜひダウンロードしてください。

    WEB制作ヒアリングシート(Googleスプレッドシート)はこちら

    リンクを受け取る

    まとめ

    ここまで、WEB制作のヒアリングシートについて解説してきました。

    ヒアリングの質向上は、WEB制作全体の品質向上につながります。

    ぜひ、ご紹介した内容やヒアリングシートのテンプレートで、クライアントから満足してもらえるWEB制作をしていってください。

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    この記事を書いた人

    日下智貴

    株式会社Abentry 執行役員

    フロントエンドとWordPress開発をメインにWEB制作をするディレクター兼エンジニア。TikTokとYouTube、Instagram運用で4ヶ月で総フォロワー4万人達成。自社サービスのAndroidアプリも開発しています。株式会社Abentry創業メンバー。

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