WEBサイトの保守とは?保守の必要性、費用相場についてプロが徹底解説!
WEBサイトは一度作ったら終わりではなく、保守を行なって安定稼働を維持していく必要があります。
では、WEBサイト保守とは具体的にどのようなことを行うのでしょうか。
この記事では、WEBサイト保守の内容や必要性、外注する場合の費用相場について解説していきます。
プロ目線でのポイントも解説しているので、ぜひ最後までご覧ください!
WEBサイト保守とは何か
WEBサイト保守の必要性
WEBサイト保守の費用相場
これからWEBサイト保守を行う人
WEBサイト保守の外注を検討している人
目次
WEBサイト保守とは?
WEBサイトの保守とは、既存のITインフラやシステム環境の安定稼働を維持するための取り組みを指します。
例えば、古いスマートフォンであっても、中身のOSやアプリを新しい状態に保っていれば、今までと変わらず使い続けられます。しかし、中身も古いまま使い続けるといずれ使えなくなってしまいます。
この中身を新しい状態に保つ作業を保守だと考えてもらうとわかりやすいと思います。
WEBサイトの保守は、主に以下のような作業を行います。
・ドメイン・サーバーの保守
・セキュリティのアップデート
・外部システムへの対応
・トラブルへの対応
それぞれ詳しく説明していきます。
ドメイン・サーバーの保守
WEBサイトを開設する時に使用するドメインやサーバーには、多くの場合は有効期限や契約期間があります。
契約の更新には費用がかかり、手動更新にして支払いを忘れるとWEBサイトが表示できなくなります。
このような事態を未然に防ぐために、ドメイン・サーバーについても保守を行います。
ドメインとは?
ドメインとは、WEBサイトの住所のようなもので、インターネット上におけるWEBサイトの在処を判別する情報です。
IPアドレスは数字で構成される文字列ですが、覚えづらいためドメイン名に変換してWEBサイトの場所を示しています。
セキュリティのアップデート
IT技術の発展とともに、WEBサイトが晒される脅威は高度かつ多角的になっています。
もし、不正アクセスやマルチウェアなどによって情報漏洩やハッキングなどがあった場合、会社の機会損失や社会的信用の失墜を招いてしまいます。
このような事態を未然に防ぐために、セキュリティパッチの適応や定期的な脆弱性診断などのセキュリティ対策を行います。
外部システムへの対応
WEBサイトに外部システムを導入・連携している場合、そのシステムの仕様変更や不具合に対応していく必要があります。
外部システムは日々変化していくため、仕様変更や不具合に適宜対応していかなければ、WEBサイトを正しく表示できなくなる恐れがあります。
導入しているCMSのバージョン対応、外部連携システムの仕様変更への対応、新しい端末・ブラウザへの対応が、主な対応内容となります。
外部システムの仕様変更例(WordPress)
WordPressでは、バージョン2.2から『bloginfo』という関数のパラメーターに非推奨や廃止のものが追加されています。
非推奨のパラメーターは、WordPressをバージョンアップした際に使用できなくなる可能性があるため、推奨のパラメーターへの変更が必要です。
トラブルへの対応
WEBサイトで障害が発生したり、ユーザーの環境によって不具合が発生したり、WEBサイトを運用していると思わぬトラブルに見舞われることがあります。
WEBサイトのトラブルは、頻繁ではないものの発生するので、トラブル対応も保守の大切な役割です。
例えば、レンタルサーバーを使用している場合、レンタルサーバー側の障害でWEBサイトが表示されなくなることがあります。
何もしていないのにWEBサイトで急に403エラーが発生した場合、レンタルサーバーの障害であることが多いです。(障害の有無を確認するには、Twitterで他ユーザーのツイートを検索するのがおすすめです。)
まれに、レンタルサーバーのサポートでアクセス制限が実施されている場合もあります。WEBサイトの脆弱性を第三者に悪用されてしまった可能性が高い場合に、不正アクセス防止のためにアクセス制限が行われるケースです。
このように、トラブルには未然に対策できるものが存在するので、日頃から万が一に備えて保守を行います。
公開されているレンタルサーバーの障害情報例
公開されている障害情報を見ると、障害がある程度発生していることがわかります。
・Xserver障害情報
・ロリポップ障害情報
・さくらのレンタルサーバ障害情報
WEBサイト保守はなぜ必要?
ここまで説明してきたWEBサイト保守はなぜ必要なのでしょうか?
その理由を解説していきます。
機会損失を防ぐため
WEBサイトの保守をせずに運営した場合、いずれWEBサイトが見れなくなったり、機能が使えなくなったり、何かしらのトラブルが発生します。
トラブルの発生はWEBサイトが見られる機会を損失することにつながり、会社の売上などにも影響してきます。
このような会社の機会損失を防ぐためにWEBサイトの保守は必要です。
信用を失わないため
ユーザーにとってWEBサイトは「見れるのが当たり前」です。裏を返せば、WEBサイトが見れなくなった時にはストレスや不安を感じ、信用が下がっていきます。
例えば、ペライチというホームページ作成サービスで、2022年10月頃から2か月程度システム障害が頻発しました。同社はこれを受けて障害の原因と対策を12月1日に発表し、信用を失わないように努めています。
WEBサイトやそれを取り巻くサービスは、人が作っているのでトラブルが付き物です。
ただし、発生したトラブルで信用を失うかどうかは、保守対応にかかっています。
トラブルを未然に防ぎ、トラブルが発生した場合でもすぐに対応できる保守体制を作り、ユーザーからの信頼を失わないことが大切です。
WEBサイト保守のポイント
WEBサイトの保守について理解が深まったところで、WEBサイト保守で押さえておきたいポイントを解説していきます。
プロ目線でポイントを解説しているので、自分のサイトに置き換えてイメージしながら読み進めてください。
WEBサイトに応じた保守範囲・頻度を定める
WEBサイト保守では、運用内容に合わせた保守範囲や頻度を決めることが大切です。
例えば、クレジットカード情報を取り扱って決済したり、住所や電話番号などの情報を扱ったりするWEBサイトの場合、通信データの暗号化が重要な保守対象です。
また、決済を外部システムで導入している場合は、そのシステムの仕様変更や不具合への対応が重要な保守対象となるでしょう。
WEBサイトでリスクとなる箇所を優先的に対応できるよう、保守範囲や頻度を調整していきましょう。
トラブルが発生した場合の体制を整えておく
WEBサイトでトラブルが発生した場合を想定して、体制づくりをしておくことも重要です。
まず、WEBサイトに不具合が生じた場合の担当者を決め、その担当者に迅速に情報が共有される仕組みを作ります。
この時、ユーザーの問い合わせ窓口を設置し、社内のみならず外部からも不具合についての情報が共有されるようにしましょう。不具合への迅速な対応は、ユーザーの満足度向上にも繋がります。
バックアップは必ず確認しよう
トラブルが発生した場合を想定する際、バックアップの頻度や方法については必ず確認しておきましょう。
レンタルサーバーの場合は、サービス毎にバックアップについての規定が異なるので、その内容の確認も重要です。
トラブルに見舞われて環境を巻き戻したい時に、「バックアップがない・・・!」なんてことになると目も当てられません。
保守契約書を確認する(外注する場合)
WEBサイト保守を外注する場合、保守契約書上で保守内容を確認しておくことが大切です。
契約書には以下のような『保守業務の範囲』が記載してあるので、特に注意して見ておきましょう。
保守業務の範囲例
・ドメインの契約/管理代行
・サーバーの障害対応
・コンテンツの運用/管理代行
・ヘルプデスクサポート
・マーケティングレポートの作成
保守を任せている範囲や期間を明確にしておくことで、日頃からリスク管理をしておくことが重要です。
WEBサイト保守の費用相場
保守業務は多岐にわたり、専門的な内容も含まれるので、WEB制作会社に外注するのが一般的です。
費用相場は以下の通りです。
目的 | 費用相場 | 発注先 | 外注範囲 |
最低限の保守費用で自社管理する | 〜1万円/月 | なし | なし |
最低限の保守に加え、コンテンツ面での運用も支援してほしい | 1〜3万円/月 | 制作会社 (中小規模) | ・ドメイン/サーバー保守 ・SSL証明書の保守 ・コンテンツの更新 ・不具合の対応 |
WEBサイトの包括的な保守業務を支援してほしい | 3〜10万円/月 | 制作会社 (中小規模、大手) | ・ドメイン/サーバー保守 ・SSL証明書の保守 ・コンテンツの更新 ・不具合の対応 ・CMSの管理 ・レポーティング |
WEBサイトの運用/保守についてWEBマーケティングの観点からも支援してもらい、WEBサイト上の集客を上げたい | 10万円〜/月 | 制作会社 (大手) | ・ドメイン/サーバー保守 ・SSL証明書の保守 ・コンテンツの更新 ・不具合の対応 ・CMSの管理 ・レポーティング ・総合的コンサルティング |
もしも外注先に困っているようであれば、株式会社Abentryにご相談ください!
株式会社Abentryは豊富な実績に裏付けられた経験から、それぞれのWEBサイトの問題の本質を見極めて保守・運用していきます。
また、1社でWEBマーケティングのすべてを対応できるため、WEBマーケティングの観点から支援させていただくことも可能です。
まとめ
この記事ではWEBサイト保守について、その内容や必要性、外注する場合の費用相場について解説してきました。
WEBサイト保守とは、既存のITインフラやシステム環境の安定稼働を維持するための取り組みを指す言葉で、主に以下のような作業を行います。
・ドメイン・サーバーの保守
・セキュリティのアップデート
・外部システムへの対応
・トラブルへの対応
日頃から万が一に備えることが重要なので、ぜひWEBサイトの安定稼働を維持できるよう保守に努めてください!
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