TikTokマーケティング戦略を徹底解説!集客方法や成功事例とは?【2023年最新版】

この記事は9分で読めます

TikTokは近年さまざまなビジネスシーンで活用され、集客方法のひとつとしての地位が確立しつつあります。

TikTokマーケティングを成功させることができれば、集客方法としての費用対効果を最大化することができます。

この記事では、実際のTikTokマーケティング戦略を徹底的に解説しつつ、成功している企業の事例もご紹介していきます。

TikTok運用を結果に繋げられていない企業の広報担当者は必見です。

この記事で分かること

TikTokマーケティングの特徴

TikTokマーケティングの方法

TikTokマーケティングの成功事例

こんな人におすすめの記事です

TikTok運用を結果に繋げられていない企業の広報担当者

TikTokマーケティングを検討している企業の担当者

TikTokマーケティングの全容を知りたい人

TikTokマーケティングの特徴

TikTokマーケティングの特徴

TikTokマーケティングには以下の特徴があります。

・拡散性が高く幅広い認知・集客を狙える
・広告を出稿した場合の受容性が高い
・親和性が高いジャンルでは支出金額が高い

それぞれ解説していきます。

拡散性が高く認知・集客を狙える

2022年9月時点の各種SNSの比較

TikTokは拡散性が高く、他のプラットフォームと比較しても認知・集客を狙いやすいことが特徴です。

また、TikTokにはアカウントパワーのようなものが存在せず、運用開始時からバズらせることができます。この拡散性の高さとバズりやすさは、TikTokならではでしょう。

ただし、TikTokは普及し始めた頃よリ年齢層は高くなっているものの、未だに若年層のユーザーが多いです。

従って、リーチするユーザーが若年層に寄りやすいという前提は、理解しておくと良いでしょう。

広告を出稿した場合の受容性が高い

TikTokは他のプラットフォームと比較して、広告の受容性が高いことが特徴です。

TikTokは消費者が好むデジタル広告プラットフォームの調査において1位になっており、企業は自社の宣伝を効果的に行いやすくなっています。

親和性が高いジャンルでは支出金額が高い

TikTokは親和性が高いジャンルにおいて、支出に繋がる金額が高いことが特徴です。

この調査結果では、TikTokの「マンガ」「ライトノベル」の支出金額がずば抜けて高く、金額の合計値を押し上げていることが分かります。

拡散性が高く広告の受容性が高いという特徴が、親和性の高いコンテンツでの消費に繋がっています。

バズを上手く作り出すことができれば、他プラットフォームと比較しても高い支出金額を期待できるでしょう。

TikTokマーケティングの注意点

TikTokマーケティングの注意点

売り上げに直結しづらい可能性がある

TikTokで広告を出す場合、商品や割引などの直接的な訴求を含む広告は再生数が伸びにくいです。

これには、特に視聴完了率を重視するTikTokのアルゴリズムが影響しています。

従って、ユーザーに受け入れられる広告感が薄いものを広告として出すことが多いのですが、それではユーザーの購買意欲を刺激しにくく売上に直結しない可能性があるのです。

炎上リスクがある

SNS全般に言えることですが、発信するメッセージを間違えると炎上するリスクがあります。特にTikTokは拡散性が高いため、炎上したコンテンツがそのまま拡散されて火に油を注ぐような結果になりかねません。

炎上によって企業イメージやブランド価値を落とさないためにも、今の時代に合った倫理的感覚で発信するメッセージを調整しましょう。

ただし、コメント欄で議論が巻き起こるようなコンテンツは再生数が伸びるので、炎上しない程度の突っ込みどころはあっても良いでしょう。

TikTokマーケティングの方法

TikTokマーケティングの方法

TikTokマーケティングには、大きく分けて以下の3種類の方法があります。

・アカウントを開設して自社運用する
・TikTokに広告を出稿する
・インフルエンサーにPRを依頼する

それぞれ具体的に説明していきます。

アカウントを開設して自社運用する

TikTokアカウントを開設し、それを自社運用してマーケティングに活かす方法です。

TikTokには『個人アカウント』と『ビジネスアカウント』が存在し、それぞれの違いは以下の通りです。

種類個人アカウントビジネスアカウント
人気曲の利用×
商用音楽ライブラリの利用×
プロフィールでの外部リンク設置
(1,000フォロワー以上)
アカウントの分析
(個人アカウント以上の分析内容)
ビジネスコンテンツガイドの利用×
カテゴリーの選択×

自分の利用目的に合ったアカウントを開設すれば良いですが、基本的には『ビジネスアカウント』を利用すれば良いでしょう。

商用利用可能な楽曲のライブラリが使えるのと、個人アカウントではできない分析ができるためです。

アカウントを開設した後、まず大切になるのはフォロワーを増やしていくことです。TikTokのフォロワーの増やし方についての具体的な方法は『プロが実践する!TikTokのフォロワーの増やし方とは?【2023年最新版】』を参考にしてください。

TikTokの企業アカウントの事例については『TikTok企業アカウントの運用事例6選!運用ポイントも解説!』を参考にしてください。

TikTokに広告を出稿する

種類アプリ起動時の広告インフィード広告ハッシュタグチャレンジブランドエフェクト
特徴TikTok内でのリーチを最大化するTikTok内で新規顧客を獲得するユーザー参加型のトレンドを創り出す機能や世界観を体感的に提供する
詳細・1日1社限定の起動画面枠・インフィード面に配信・TikTok内最大露出
・ユーザーが生成したコンテンツでTikTokをジャック
・TikTok上の独自エフェクトを作成
費用500万円〜任意2,000万円〜597万円~

いわゆる純広告をTikTokで配信する方法です。

TikTok広告はユーザーの受容性が高いため、非常に有効なマーケティング戦略です。

それぞれの広告について解説していきます。

アプリ起動時の広告

TikTokアプリを起動した直後に表示される広告で、その日TikTokを利用したユーザー全員に配信されます。

TikTokの中でも特にインパクトが強い広告で、1日約500万リーチが期待できます。

インフィード広告

インフィード広告は、TikTokのおすすめタブに配信できる広告です。

TikTokの動画はほとんどおすすめタブから見られており、そのタブ内の通常の動画に紛れる形で配信されます。

『広告』という表示はされますが、TikTokの広告はユーザーの受容性が高いという特徴があるため、抵抗を感じられることが少ないです。

課金方式は1日単位の期間契約型です。

ハッシュタグチャレンジ

ハッシュタグチャレンジは、指定したハッシュタグで動画投稿を促すユーザー参加型の広告です。

TikTok内でのトレンドを創り出すことで、ブランディング効果が期待できます。

掲載期間は2か月で、以下のようにプランによって費用が分かれます。

  • スタンダードハッシュタグチャレンジ:2,000万円
  • プレミアムハッシュタグチャレンジ :2,500万円

ブランドエフェクト

2D、3D、ARなどさまざまな先端テクノロジーを用いてTikTok上の独自エフェクトを作成する広告です。

機能や世界観を体感的に提供することで、投稿者にはブランド体験を提供、視聴者にはより強いブランドリフトが期待できます。

TikTok広告について詳しく知りたい方は『TikTok広告とは?種類や特徴、費用を一覧で解説!【2023年最新版】』を参考にしてください。

インフルエンサーにPRを依頼する

TikTokではインフルエンサーにPRを依頼することで、飛躍的に認知度を上げることができます。

インフルエンサーに依頼する場合の相場と計算方法は以下の通りです。

フォロワー数フォロワー単価
100万人以上4〜6円
10万人以上3~5円
1万人以上2〜3円

(例)フォロワー数10万人のインフルエンサーにPR依頼する場合の相場

100,000人 × 3~5円 = 300,000~50,0000円

インフルエンサーにPRを依頼する場合、フォロワーの属性が商品やサービスとマッチするか事前に分析しておきましょう。

相性の良いインフルエンサーを起用することで、認知度をより効果的に高めることができます。

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TikTokマーケティングの成功事例(運用方法別)

TikTokマーケティングの成功事例(運用方法別)

ここからは、TikTokマーケティングに成功した企業の事例を、それぞれの運用方法別にご紹介していきます。

・ほっともっと(自社運用)
・三和交通(自社運用)
・アリシアクリニック(広告出稿・インフィード広告)
・MAPUTI(広告出稿・ハッシュタグチャレンジ)
・ドミノ・ピザ(インフルエンサーPR)
・レシートがお金にかわるアプリCODE(インフルエンサーPR)

これらの事例を見て、実際のTikTokマーケティングのイメージをより具体的にしていただけると幸いです。

ほっともっと(自社運用)

ほっともっとのTikTokは2020年5月から運用をスタートし、自社の商品紹介を中心に投稿しています。

毎月発売される新商品に関する動画と、ターゲットである若年層が好むから揚弁当やロースかつ丼などの定番メニューの動画を中心に投稿しています。

カメラワークや動画のカットを工夫することで、完成までの行程が分かりやすく伝わり、同社の商品認知度向上に貢献しています。

三和交通(自社運用)

『踊るタクシーおじさん』というコンテンツの持つギャップ感や、宣伝感のなさがユーザーを惹きつける三和交通のTikTok。

「会社の知名度向上のためにお金をかけずにメディアに取り上げてもらう」という発想から生み出されたコンテンツは、良い意味の『くだらなさ』が徹底されています。

実際その戦略は功を奏しており、例えば同社が企画した『心霊スポットツアー』では、初期投資100万円に対してテレビ番組やヤフートピックスなどを通して広告費換算で3億円相当の紹介(自社推計)をに繋がったそうです。

また、知名度向上に振り切ったTikTok運用は採用マーケティングとしても効果を発揮しており、2021年度入社の新卒採用では通常年の2倍の約40名の採用に成功したそうです。

アリシアクリニック(広告出稿・インフィード広告)

脱毛サロンのアリシアクリニックが展開したインフィード広告。

人気曲の緑黄色社会 『Mela!』を使用し、まるでミュージックビデオのような動画演出でユーザーを惹きつけています。TikTokでスキップされにくい広告として参考になる好例でしょう。

また、あえて脱毛に触れず、「このセカイに、ジブンらしく踏み出していこう。 ワタシがすき。セカイがすき。」というメッセージを発信したことによって共感を生むことにも成功しています。ただし、共感という切り口は発信するメッセージを間違えると炎上に繋がることがあるので、細心の注意を払いましょう。

MAPUTI(広告出稿・ハッシュタグチャレンジ)

2020年12月19日~2021年2月17日までの60日間で行われたハッシュタグチャレンジです。(実施内容の詳細

企画の内容は、人気インフルエンサーのうじたまいさんが歌うオリジナル楽曲に合わせて踊ったダンス動画に、手の平をカメラに向けるとMAPUTIロゴが飛び出てくる『マプティエフェクト』を使用し、『#マプティチャレンジ』をつけてTikTokに投稿するというもの。

『#マプティチャレンジ』は、公開から1ヶ月弱で総再生回数が6,000万回を超えるバズを生み出し、MAPUTIの認知度拡大に貢献しました。

ハッシュタグチャレンジは1,000万円以上の予算が必要であり実施できる企業は限られますが、成功するとより広範囲のユーザーにリーチできます。

ドミノ・ピザ(インフルエンサーPR)

普段自社商品にまつわる動画を中心に投稿しているドミノ・ピザが、お笑いタレント兼動画クリエイターのミスターヤバタンとコラボしたアルバイト体験動画。

再生回数は累計630万回を記録しており、PR動画としてはかなりの再生数を誇っています。

実際に作っているのは、当時あまりの人気で再発売された『ニューヨーカー 1キロ ウルトラチーズ』です。
2019年9月11日に再発売されたため、その発売日に投稿されています。

「初めて広告飛ばさずに全部見た」とコメントにある通り、動画の内容は良い意味で広告感がないのでつい見てしまいます。

TikTok for Businessに成功事例として取り上げられていることからもわかる通り、とても効果的なPRになったと言えるでしょう。

動画を最後まで見たという完全視聴率は目標に対して236%を達成、60秒のインフィード広告という異例のケースで驚きの結果に。エンゲージメント率は目標に対して489%を達成、TikTokユーザーとの親和性の高さを証明する結果となりました。

今回のプロモーションではブランドリフト調査も実施。広告認知は160%と高く、キーワード想起では一番伝えたかった要素がリフトしているという良好な結果を得ることができました。

【プロモーション事例】つい最後まで見てしまう「ヤバタンピザ」動画の裏側!

レシートがお金にかわるアプリCODE(インフルエンサーPR)

『妖怪酒飲み独身アラサー女』というインパクトのあるブランディングで料理動画を投稿するりーささんが2021年9月にPRした動画。

100秒というTikTokの中では長尺の動画ですが、再生回数は累計24万回を超えておりユーザー獲得や認知拡大に貢献しました。

「みなさんの大嫌いな案件動画になります」という言葉からPRを始め、冗談を挟みながら説明していくことで、広告感が薄まっています。

ちなみに、このようなPR投稿をより広範囲にリーチしたい方は、インフルエンサーPRと広告出稿を組み合わせることもおすすめです。

TikTokマーケティングで困っている場合は?

TikTokマーケティングで困っている場合は、実績豊富なプロに運用代行してもらうのがおすすめです。

株式会社AbentryではTikTokコンサルティングで培った豊富な経験から、戦略設計・コンテンツ制作・投稿・運用・分析までの過程をサポートさせていただきます。

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TikTok運用代行の費用相場については『TikTok運用代行の費用相場は?依頼時のチェックポイントも解説!』を参考にしてください。

まとめ

この記事では、TikTokマーケティングの全容を徹底解説してきました。

TikTokマーケティングでは、『アカウントを開設して自社運用する』『TikTokに広告を出稿する』『インフルエンサーにPRを依頼する』の3パターンの方法を用いて、広告感が薄いコンテンツを作っていくことが正攻法です。

ここまで解説してきた内容をもとに、ぜひ自社のTikTokマーケティングを成功に導いてください。

この記事を書いた人

日下智貴

株式会社Abentry 執行役員

フロントエンドとWordPress開発をメインにWEB制作をするディレクター兼エンジニア。TikTokとYouTube、Instagram運用で4ヶ月で総フォロワー4万人達成。自社サービスのAndroidアプリも開発しています。株式会社Abentry創業メンバー。

フロントエンドとWordPress開発をメインにWEB制作をするディレクター兼エンジニア。TikTokとYouTube、Instagram運用で4ヶ月で総フォロワー4万人達成。自社サービスのAndroidアプリも開発しています。株式会社Abentry創業メンバー。

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