【2023年最新】TikTokのアルゴリズムを徹底解説!重要指標や攻略方法とは?

この記事は8分で読めます

TikTokに投稿された動画は、独自のアルゴリズムによってユーザーに拡散されていきます。

このアルゴリズムは、マサチューセッツ工科大学が所有するメディア企業「Technology Review, Inc.」が刊行する科学技術誌『MITテクノロジーレビュー』によって、2021年版の「世界を変える10大テクノロジー」にも選出されているほど評価されています。

この記事ではTikTokのアルゴリズムについて徹底解説し、その重要指標や攻略方法についても触れていきます。

この記事で分かること

TikTokのアルゴリズムの全体像

TikTokのアルゴリズムで重要な指標

TikTokのアルゴリズムの攻略について

こんな人におすすめの記事です

TikTokのアルゴリズムを詳しく知りたい人

TikTokのアルゴリズムで重要な指標を理解したい人

TikTokのアルゴリズム

TikTokのアルゴリズム

TikTokのアルゴリズムとは、投稿した動画が拡散される仕組みのことです。

ここでは、TikTokの本質的なアルゴリズムの情報を解説していきます。

事前処理

TikTokに投稿された動画には、まず事前処理が行われます。

投稿された動画は、AIの画像解析によって性的表現や暴力表現が含まれていないかを判断されます。

これらの表現が含まれている可能性があると判断された場合、その動画は人間の審査員の評価に回され、そこでも問題があると判断された動画はユーザーに配信されず再生数がゼロとなります。

また、この時AIによるタグ付けも同時に行われ、動画の影像トラックに対しては写っている物、その対象物の行動、背景の種類、使われているエフェクト、スタンプごとにタグ付けし、音声トラックに対しては音楽、ライブ音、ナレーションごとにタグ付けしていると言われています。

さらに、自然言語解析によるキーワード抽出なども当時に行われているようです。

ユーザーへの配信

事前処理を通過した動画は、ユーザーへ配信されていきます。

ユーザーへの配信はこのような8層構造で行われていると言われています。

ユーザーへの配信構造

配信された動画はまず1番目の層のユーザーに配信され、反応が良い場合に次の層に配信されます。これが繰り返されてユーザーに動画が拡散されていきます。

後の層になるにつれてユーザーの規模が大きくなるため、反応の良い動画だけを多くのユーザーに拡散することができます。

ユーザーの反応は主に以下の指標で測定していると言われています。

  • 視聴完了率:視聴者のうち動画を最後まで見た人の割合
  • いいね率:視聴者のうちいいねした人の割合
  • コメント率:視聴者のうちコメントを書き込んだ人の割合
  • シェア率:視聴者のうち他の人に共有をした人の割合

この中でも、特に視聴完了率が重視されていると言われています。

なお、この一連の流れは平均して12時間ほどで完結するため、TikTokは他のプラットフォームと比べて拡散性が高いと言われているのです。

アルゴリズムで評価を下げられるポイント

TikTokでは、アルゴリズム上で評価が下げられると言われているポイントがいくつかあり、代表的なポイントは以下の通りです。

視聴維持率が低い

TikTokは視聴完了率が重視されるだけに、視聴維持率が低いとマイナスの評価になると言われています。

視聴維持率とは、動画の尺に対しての視聴時間の割合です。 30秒の動画に対して平均視聴時間が15秒の場合、視聴維持率は50%になります。

ユーザーが続きを見たくなる仕掛けを作り、視聴維持率が低くならないような動画を作ると良いでしょう。

「興味ありません」が選択されている

TikTokの動画を長押しすると表示される「興味ありません」というボタンは、そのユーザーに同様のコンテンツの表示回数を減らす効果があります。

しかし、投稿した動画で「興味ありません」が選択された割合が多いと、不人気な動画として扱われやすいと言われています。

TikTokのアルゴリズムで重要な指標

TikTokのアルゴリズムで重要な指標

TikTokのアルゴリズムではさまざまな要素を統合してユーザーの反応を測定していますが、その中で特に重要な指標について解説していきます。

視聴完了率

視聴完了率は動画を視聴した人のうち最後まで見た人の割合で、TikTokのアルゴリズムの指標の中で特に重視されていると言われています。

視聴完了率はユーザーの満足度や関心の高さに直結するため、ここを重視するとより品質の高い動画を作ることができます。

具体的には、インサイトの数値で継続率の数値が最後まで30%以上で推移することを目標に工夫していくと良いです。

いいね率

いいね率は動画を視聴した人のうちいいねした人の割合です。

いいねはユーザーの反応のうち最もハードルが低いアクションで、プロフィールの動画一覧からいいねした動画を確認できるため保存の意味合いもあります。

コメント率

コメント率は動画を視聴した人のうちコメントを書き込んだ人の割合です。

コメントを書いている時間や他のユーザーのコメントを見ている時間も背後で動画が再生され続けるため、コメント率にこだわると動画の再生回数も増えていきます。

ツッコミどころがあるコンテンツやコメント欄で議論が生まれるようなコンテンツは、コメント率が高くなる傾向があります。
また、コメントへの返信を積極的に行うことで、コメント率を底上げすることができます。

シェア率

シェア率は動画を視聴した人のうち他の人に共有をした人の割合です。
ユーザーがLINEやFacebook、Instagram、Twitterなどで共有することで、加算されていきます。

ちなみに、「共有からLINE開いて◯番目の人は」という説明文が使われることがありますが、これは共有からLINEを開かれることでシェア数としてカウントされることを利用した戦略です。

複数回再生数

複数回再生数は同じ動画が連続して再生される回数のことです。

複数回再生数を増やす施策としては、動画最後のコメント欄への誘導がよく使われます。コメント欄を見ている背後で動画が再生され続けるので、自然と複数回再生数を増やすことができます。
ただし、こういった明らかな誘導はユーザーから嫌われやすいので、基本的には何回も見返したくなるような動画を作るようにしましょう。

ハッシュタグチャレンジへの参加有無

ハッシュタグチャレンジは期間限定で指定したハッシュタグでの動画投稿を促すユーザー参加型の広告です。

ハッシュタグチャレンジに則した投稿はおすすめ欄に表示されやすいと言われており、アルゴリズムを攻略する上では重要な指標です。

また、ハッシュタグチャレンジはTikTok内のトレンドになりやすいため、投稿へのユーザーの反応が比較的良いのが特徴です。

TikTokのアルゴリズムを攻略して再生数を伸ばすには?

TikTokのアルゴリズムを攻略して再生数を伸ばすには?

ここまでTikTokのアルゴリズムを説明してきましたが、ここでは実際にアルゴリズムを攻略した上で再生数を伸ばす方法に触れていきます。

バズを生み出す

TikTokは拡散性が高いプラットフォームであり、投稿がバズれば再生数を劇的に伸ばすことができます。

意図的に投稿をバズらせるのは難しいですが、適切な方法を知っていればバズる可能性を高めることが可能です。

TikTokでバズる方法の詳細は『TikTokでバズる方法とは?仕組みから徹底解説【2023年最新版】』にまとめているので参考にしてください。

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TikTokで動画が再生されない原因

TikTokで動画が再生されない原因

TikTokのアルゴリズムから考えると、投稿した動画は最低でも100〜200再生はされるはずです。

それに満たない再生数である場合、以下の原因が考えられます。

コンテンツがTikTokのコミュニティガイドラインで禁止されている

TikTokは、すべての人に安全で快適な場所を提供する規範としてコミュニティガイドラインを制定しています。

このガイドラインで禁止されているコンテンツを投稿した場合、動画の拡散はされません。

以下のようなものが禁止コンテンツとして定められています。

  • 成人ヌードと性行為
  • 暴力的で過激な行為
  • 違法行為と規制対象品
  • 著作権および商標権侵害 など

筆者の経験上、この禁止事項のチェックは他のプラットフォームより厳しい印象です。他のプラットフォームでは通常動画として拡散されるようなぼやかした表現でも、禁止コンテンツに該当すると判断されることもあります。

アカウントがシャドウバンされている

シャドウバンとは、運営側からアカウントに対して制限を受けることです。

シャドウバンされると、どれだけ質の高い動画を作ってもおすすめタブに表示されなくなります。

シャドウバンになったかどうかは自分で判断できません。しかし、動画の再生回数が一桁の場合や、おすすめタブからの閲覧が無い場合は、シャドウバンされている可能性が高いです。

シャドウバンになった場合は、解除までに2〜5週間ほど時間がかかると言われているので、ある程度の期間を空けて動画を投稿して様子を見ましょう。

TikTokのシャドウバンについては『TikTokのシャドウバンとは?原因や見分け方、解除方法を解説』を参考にしてください。

他のSNSへの誘導が多い

InstagramやTwitterなど、他のSNSへの誘導が多いとシャドウバンされやすくなります。

「リンク」を「リソク」にしてシャドウバンを回避する例
「リンク」を「リソク」にしてシャドウバンを回避する例

例えばプロフィールリンクに誘導する場合でも、シャドウバンを回避するために配慮する必要があります。

基本的には他のSNSには誘導せず、自然と訪れたくなるような設計を考える方が良いです。

TikTokアプリで不具合が発生している

稀な事例ですが、TikTok側アプリの不具合によって動画が全く再生されなくなることがあります。

その場合は、再投稿して様子を見るか、TikTokに問い合わせると良いでしょう。

それでも改善が見られない場合、アカウントを作り直して投稿してみましょう。

TikTokのアルゴリズムに関する注意点

他のSNSでも同様に言えることですが、TikTokのアルゴリズムは公開されていないため詳細は不明です。

また、TikTokは他のSNSと比較して運営歴が短く、まだアルゴリズムに関する詳しい情報が少ないです。

現在分かっている確からしい情報は、TikTokの内部文書「TikTok Algo 101」を入手したニューヨークタイムズによるものでしょう。ニューヨークタイムズによると、TikTokのアルゴリズムには「用户价值(ユーザー価値)」「用户价值(长期)(長期ユーザー価値)」「作者价值(クリエイター価値)」「平台价值(プラットフォームの価値)」が主要な目標として定められていたとのことです。

無論、当記事を含めてあらゆる解説記事はそれでも独自に調査を進め、皆様に役立つ情報として公開しています。しかし、この前提は念頭に置いておきましょう。

なお、アルゴリズムは時間とともに変わっていきます。例えば、2022年3月からTikTokで動画の長さの上限が10分に延長されましたが、その後TikTokで長尺の動画が優遇されるようになったと言われています。従って、ここで説明した内容の細かい部分には調整が入る可能性があることも合わせて理解しておいてください。

まとめ

この記事ではTikTokのアルゴリズムについて徹底解説し、その重要指標や攻略方法についても触れていきました。

TikTokでは階層構造でユーザーへ動画が配信され、以下の指標が重要とされています。

  • 視聴完了率
  • いいね率
  • コメント率
  • シェア率
  • 複数回再生数
  • ハッシュタグチャレンジへの参加有無

この記事で解説してきたのは、ゲームの基本ルールのようなものです。

ルールを知った上で自分なりに攻略方法を立て、TikTok運用をより良いものにしていってください。

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TikTokのフォロワーの増やし方は『プロが実践する!TikTokのフォロワーの増やし方とは?【2023年最新版】』を参考にしてください。

この記事を書いた人

日下智貴

株式会社Abentry 執行役員

フロントエンドとWordPress開発をメインにWEB制作をするディレクター兼エンジニア。TikTokとYouTube、Instagram運用で4ヶ月で総フォロワー4万人達成。自社サービスのAndroidアプリも開発しています。株式会社Abentry創業メンバー。

フロントエンドとWordPress開発をメインにWEB制作をするディレクター兼エンジニア。TikTokとYouTube、Instagram運用で4ヶ月で総フォロワー4万人達成。自社サービスのAndroidアプリも開発しています。株式会社Abentry創業メンバー。

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