TikTokでバズる方法とは?仕組みから徹底解説【2023年最新版】
バズるとは、主にSNSなどのインターネット上で多くの人の注目が集まることを指す言葉です。TikTokにおいては、投稿した動画が多くのユーザーに視聴され、いいねやコメント、シェアなどのアクションを取ってもらうことを指します。
TikTokで意図的に投稿をバズらせるのは難しいですが、適切な方法を知っていればバズる可能性を高めることができます。
この記事では、TikTokで投稿がバズる仕組みから明らかにしつつ、TikTokでバズる方法を解説していきます。
TikTokで投稿がバズる仕組み
TikTokでバズった場合に起こること
TikTokで投稿をバズらせる方法
投稿で押さえるべきポイントが分からない人
投稿がバズらなくて困っている人
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- プロが実践する!TikTokのフォロワーの増やし方とは?【2023年最新版】
- 【2023年最新】TikTokのアルゴリズムを徹底解説!重要指標や攻略方法とは?
目次
TikTokで投稿がバズる仕組み
TikTokのバズの源泉はその拡散性の高さにあります。
ここでは、その拡散性の高さを掘り下げて解説し、バズる仕組みを解き明かしていきます。
バズはTikTokのレコメンド機能から生まれる
TikTokにおけるバズは、動画のレコメンド機能から生まれます。
レコメンド機能とは、おすすめタブに表示する動画を決めるアルゴリズムのことです。
実際に弊社で運用しているアカウントのバズった動画を基に説明します。
以下は累計230万回再生されている動画のインサイトです。
経路別の視聴回数の内訳
おすすめタブからの視聴回数:209.3万回 / 230万回
ハッシュタグからの視聴回数:6.9万回 / 230万回
プロフィールページからの視聴回数:2.3万回 / 230万回
(フォロー中、楽曲、検索は計測できていないため除外)
TikTokの動画にはさまざまな視聴経路がありますが、ほとんどはおすすめタブから視聴されていることが分かります。
従って、おすすめタブに動画を表示しているレコメンド機能が、実質的にバズを生み出していると言えるのです。
TikTokで動画が拡散される仕組み
TikTokの動画を拡散し、バズを生み出しているレコメンド機能の詳細を解説していきます。
TikTokでは、動画をユーザーに配信していく際に、このような8層構造で配信されると言われています。
配信された動画はまず1番目の層のユーザーに配信され、反応が良い場合に、次の層に配信されるという流れです。
後の層になるにつれてユーザーの規模が大きくなるため、反応の良い動画はより多くのユーザーに拡散されることになります。
ユーザーの反応は主に以下の基準で測定していると言われています。
- 視聴完了率:視聴者のうち動画を最後まで見た人の割合
- いいね率:視聴者のうちいいねした人の割合
- コメント率:視聴者のうちコメントを書き込んだ人の割合
- シェア率:視聴者のうち他の人に共有をした人の割合
この中でも、特に視聴完了率が重視されていると言われています。
この一連の流れが平均して12時間ほどで完結するため、1日で爆発的に拡散されることが起きるわけです。
TikTokのアルゴリズムの詳細は『【2023年最新】TikTokのアルゴリズムを徹底解説!重要指標や攻略方法とは?』を参考にしてください。
TikTokでバズるとどうなる?
では、TikTokで投稿が実際にバズるとどうなるのでしょうか?
具体的には以下のことが起きていきます。
リーチ数が増える
TikTokでバズった場合に真っ先に起こるのは、リーチ数の増加です。
バズった動画で記録した再生回数に比例して、爆発的にリーチ数が増えます。
ただし、10万回再生を10回出す場合と、100万回再生を1回出す場合のリーチ数はほとんど同じです。
あくまで再生数に応じてリーチ数が自然と増えるということです。
フォロワーが増える
TikTokでバズった場合、再生数に応じてリーチ数が増えるため、その結果フォロワー数が増えます。
特に新規性や独自性が高いアカウントでバズった場合は、フォロワー数の急激な増加が起きやすいです。
例えば、『ど素人ホテル再建計画』というアカウントは、「沖縄の大赤字リゾートホテルからいきなり経営再建を託されたど素人」という新規性と独自性がフォロワー獲得に繋がり、TikTok開設後わずか1週間で2万フォロワーを達成しています。
TikTokのフォロワーの増やし方の詳細は『プロが実践する!TikTokのフォロワーの増やし方とは?【2023年最新版】』を参考にしてください。
アカウントや商品の認知度がアップする
バズることによって、アカウント自体や紹介している商品などの認知度向上が期待できます。
例えば、飲食店あるあるの投稿で人気を集める『焼鳥どん日垣兄弟』は、経営している焼鳥どん各店舗で一日平均5名は「TikTokを見ています」と来店されるそうです。
また、認知度について以下のようにコメントしていることからも、TikTokの認知度アップの効果をうかがい知ることができます。
「それまでもSNSアカウントは持っていたのですが、そこまで声はかけられなかったのです。が、TikTokのフォロワー3万人を超えたら街で話しかけられるようになったんです。新宿や浅草、秋葉原…主要な街ではほとんどです。それだけ拡散力があるんですね」
採用から集客まで、すべてTikTokで。客足が途絶えないTikTokフォロワー13万人超の焼鳥屋で起きていること<焼鳥どん日垣兄弟インタビュー>
TikTokで投稿をバズらせる方法
ここからは、TikTokで投稿をバズらせる方法を解説します。
TikTokでバズらせる方程式は『演者×構成×企画』です。
この式を最適化しながら、以下のいずれかの方向性にコンテンツを振れるとバズる可能性が高くなります。
- 面白い
- 特技
- 可愛い・かっこいい
- 独自性がある
- タメになる
演者
視聴者を惹きつける演者に出演してもらいましょう。
演者は基本的にイケメンと美女が有利です。
体型や髪型、服装、性格など、動画上で特徴を出せる演者がいればその人を主役にするのも良いでしょう。
演者無しのアカウントでももちろんバズることはありますが、演者ありと比較すると小規模のバズになることが多いです。
構成
構成は開始3秒で惹きつけ最後まで見たいと思わせる構成にしましょう。
開始3秒で惹きつける
TikTokはスワイプしてサクサク次の動画を見られる仕様ということもあり、ユーザーが面白くないと判断した動画では開始3秒以内に離脱されてしまいます。
従って、最初の3秒でユーザーにいかに『この動画を見たい』と思わせて、離脱率を下げられるかが重要です。
具体的には、以下のポイントを意識して動画の構成を作りましょう。
- 続きが見たくなる企画タイトルを冒頭にテロップで表示
- ドッキリなど最後のオチが気になる始まり方
- インパクトのある画像や絵で開始
- ツッコミどころや異物感、ギャップを演出
視聴完了率を上げ最後まで見てもらう
視聴完了率はTikTokの評価の中で特に重視されています。
以下のようなポイントで、視聴完了率を上げる工夫を凝らしましょう。
- 3秒ごとにテロップや効果音をつけてユーザーを飽きさせない
- 思考する必要がなく一般化された分かりやすいコンテンツにする
- コンテンツの結論をコメント欄に記載して誘導する
インサイトの数値で継続率の数値が最後まで30%以上で推移することを目標にすると良いです。
企画
TikTokで投稿をバズらせるために一番重要なのは企画です。
企画の洗い出し方は主に2つあるのでそれぞれ解説していきます。
競合分析をもとに洗い出す
自分のコンテンツの競合を分析して企画を作る方法です。
競合分析から企画の洗い出しまでは以下の4段階で行います。
- 競合アカウント10個程度の再生数上位20動画のタイトル、ハッシュタグ、合計再生数、いいね数、コメント数、シェア数を洗い出す
- 各動画でフォロー数に対する再生数の比率(拡散率という)を計算する
- フォロー数が少ないのに拡散率が高いアカウントは企画が優秀、フォロー数が多いのに拡散率が低いアカウントは企画が弱いと判断
- 優秀と判断した企画で転用できるorリメイクで使える企画を企画案とする
バズを狙って新規企画を洗い出す
これはあくまで企画の幅を広げるための挑戦枠です。
競合分析は関係なく、完全新規の企画を作りましょう。
今までにない企画を、今までにない形のコンテンツに落とし込みます。
当たれば圧倒的なバズが生まれますが、当たらないことが多いです。
TikTokで投稿をバズらせる方法(その他)
先に挙げた項目の補助的な役割ですが、以下のポイントを取り入れることでバズる可能性をさらに高くできます。
それぞれのポイントについて解説していきます。
トレンドを取り入れる
TikTokにはその時期に流行っているトレンドがあり、それを取り入れることでバズに繋がる可能性が上がります。
トレンドについてのポイントは以下の通りです。
ちなみに、TikTokのトレンド情報はTikTok Japan【公式】noteで定期的に発信されているので、参考にすると良いでしょう。
トレンドのBGMを使う
TikTokのトレンドになっているBGMを使うことで、ユーザーが動画を視聴するきっかけを作ることができます。
TikTokのトレンドBGMは、投稿画面の『楽曲を選ぶ』を押した画面で探しましょう。
ちなみに、視覚記憶より聴覚記憶の方が即時に想起しやすいことが研究で報告されていることからも、ショート動画の視聴のきっかけとして聴覚記憶に働きかけることは有効だと言えるでしょう。
Auditory memory was better than visual for immediate recall; the reverse was true for delayed recall, the interaction being significant beyond p < .001.
Jensen, A. R. (1971). Individual differences in visual and auditory memory. Journal of Educational Psychology, 62(2), 123–131.
トレンドのコンテンツを使う
TikTokのトレンドになっているコンテンツを真似ることでも、ユーザーが動画を視聴するきっかけを作ることができます。
トレンドのコンテンツは、おすすめタブの動画で何度も出てくるものを参考にすると良いでしょう。前述の通りTikTokのレコメンド機能は大変優れているので、自然に情報が入ってくることが多いです。
ただし、明らかに真似ていると分かるようなコンテンツでは、説明文に「IB:@アカウント名」をつけるなどの配慮が必要なので、コンテンツの取り扱いには注意しましょう。(IBはInspired Byの略)
トレンドのハッシュタグを使う
ハッシュタグチャレンジに参加したり、再生回数の多いハッシュタグをつけたり、トレンドに合わせたハッシュタグをつけることで視聴回数の底上げを狙えます。
ただし、ハッシュタグが直接バズに繋がることは稀なので、あくまで補助的な役割として認識しておいてください。
再生回数でハッシュタグを選ぶ場合は、目安として100万回以上のボリュームがあるものを選ぶと良いでしょう。
ちなみに、ハッシュタグを付けすぎて見づらくなった動画は再生回数が伸びにくくなる恐れがあるため、ハッシュタグは合計5個以内を目安にするのがおすすめです。
ファンになってもらう
ファンになってもらう投稿を作ることは、中長期的なバズを生み出す方法として有効です。
ファン獲得に繋がる投稿を作るポイントは以下の通りです。
フォロワーとコミュニケーションを取る
フォロワーとのコミュニケーションは、ファン獲得に繋がる重要なポイントです。
TikTokでフォロワーとコミュニケーションを取る手段は、主にTikTok LIVE(ライブ配信)とコメントへの返信です。
TikTok LIVEは最初から使える訳ではなく、投稿を続けてフォロワー数が増えてくれば案内が届きます。自分をブランディングする目的の人は、TikTok LIVEを積極的に活用しましょう。
コメントへの返信には、テキストでの返信と動画での返信があります。よりコアなファンを獲得するには動画での返信を積極的に活用しましょう。動画での返信を続けていくことで、ファンからのコメントが増え、TikTokからの評価が上がり、さらにコメントが増えるという好循環が生まれていきます。
定期的に投稿する
定期的に投稿することによって、ユーザーに視聴習慣をつけることが期待できます。
習慣的に見てくれるユーザーが増えると、その中からファンになってくれる方が出てきます。
投稿頻度は毎日投稿が良いですが、最低週3回は投稿できるようにスケジュールを組みましょう。
また、投稿する時間帯は、以下の中から自分のコンテンツと相性の良い時間を検証すると良いでしょう。
【バズりやすいと言われている時間帯にする場合】
- 6時〜10時
- 19時〜23時
【ターゲットユーザーの属性によって分ける場合】
- 学生向け:通学時間、昼休み、部活終わりや帰宅後の時間
- 会社員向け:通勤時間、昼休み、終業時間後
- 主婦向け:10時〜14時、21時以降
参考になるTikTokアカウント事例集(ポイント別)
【YAMADA】山田ごはん。(開始3秒で惹きつけ最後まで見たいと思わせる構成)
全力投球したマシュマロを食べる世界観の面白さと独自性がある投稿を行なっているアカウントです。
このアカウントの動画では、誰もが知ってるマシュマロを使ってユーザーに興味を持たせ、その後太ったサングラスの人物が異物感を演出し、そこに向けてマシュマロを持った人物が振りかぶるところまで開始3秒で行われます。
『最後のオチが気になる3秒』を作り出したことで、ユーザーに最後まで見たいと思わせる構成が出来あがっています。
景井ひな(トレンドを取り入れる)
景井ひなさんの投稿は、トレンドをいち早くキャッチしそれを自分の企画に落とし込むことでバズを生み出しています。
企画力の高い方にはとても参考になるアカウントです。
取り入れるのが難しいと思う方は、まずはトレンドの通りに動画を投稿するだけでも再生数を伸ばしやすくなるので試してみてください。
イヌイサン(ファンになってもらう)
イヌイサンは、元十種競技選手という身体能力を活かし、ユーザーからのコメントに答えて投稿しています。
2020年4月から投稿をスタートし、2020年11月からコメントへの返信投稿を開始、2021年1月から今は定番になっている『○○が悪口言ってましたよ』というコメントが入り始めています。
ファンとの交流を積み重ねた結果、定番のコンテンツや定期的なバズを生み出しているアカウントです。
イヌイサンのアカウントでは初期の投稿もすべて公開されています。最初の方まで遡ると試行錯誤してきた過程が垣間見えるので、興味がある方はぜひ見てみてください。
まとめ
この記事では、TikTokで投稿がバズる仕組みから明らかにしつつ、TikTokでバズる方法を解説してきました。
Tiktokでバズらせる方程式は『演者×構成×企画』です。
TikTokで意図的に投稿をバズらせるのは難しいですが、この式を最適化していくことでバズる可能性を高めることができます。
実践のポイントは既に述べた通りなので、この内容を自分の動画をバズらせるきっかけにしていただけると、筆者として大変嬉しく思います。