TikTokのシャドウバンとは?原因や見分け方、解除方法を解説

この記事は8分で読めます

SNS運用において最も避けるべきことのひとつはシャドウバンでしょう。

TikTokでシャドウバンをされるとペナルティが発生し、それが複数回起こるとアカウントの一時停止や永久停止のリスクがあります。

この記事では、TikTokにおけるシャドウバンについて、原因や見分け方、解除方法を解説していきます。

この記事で分かること

TikTokにおけるシャドウバンの原因

TikTokにおけるシャドウバンの見分け方

TikTokにおけるシャドウバンの解除方法

こんな人におすすめの記事です

TikTokのシャドウバンについて理解を深めたい人

シャドウバンを受けて解除に困っている人

TikTokのシャドウバンとは

TikTokのシャドウバンとは

シャドウバンとは、SNSの運営側が悪質なユーザーに対して行うアカウント凍結(BAN)に近い状態にする措置のことです。

特にTikTokの場合は、シャドウバンされると投稿がおすすめタブに掲載されなくなります。その結果、投稿の再生数やいいね数、コメント数が極端に少なくなり、フォロワー以外のユーザーに投稿が拡散される機会が失われます。

TikTokでシャドウバンになる主な原因

TikTokでシャドウバンになる主な原因

TikTokでシャドウバンになる主な原因は以下の通りです。

・コミュニティガイドラインで禁止されている投稿を行った
・自動ツールの使用やフォロワー購入を行った
・複数のデバイスで同じアカウントへログインした
・ハッシュタグをつけ過ぎた
・短時間で連続投稿を行った
・他のSNSへの誘導が多い
・ユーザーから通報された

それぞれ解説していきます。

コミュニティガイドラインで禁止されている投稿を行った

TikTokは、すべての人に安全で快適な場所を提供する規範としてコミュニティガイドラインを制定しています。

コミュニティガイドラインで禁止されているコンテンツを投稿したと判断された場合、シャドウバンの対象となり投稿は拡散はされません。

禁止コンテンツとしては、以下のようなものが定められています。

  • 成人ヌードと性行為
  • 暴力的で過激な行為
  • 違法行為と規制対象品
  • 著作権および商標権侵害 など

筆者の経験上、この禁止事項のチェックは他のプラットフォームより厳しい印象です。他のプラットフォームでは通常動画として拡散されるようなぼやかした表現でも、禁止コンテンツに該当すると判断されることもあります。

自動ツールの使用やフォロワー購入を行った

自動ツールとは、TikTok動画の再生数やいいね数を自動で増やすことができるツールです。

自動ツールの使用やフォロワー購入のような作為的な方法で人気を演出する方法は、TikTokのコミュニティガイドラインで禁止されています。

スパムや偽のエンゲージメント

偽のエンゲージメントには、プラットフォームでの人気を作為的に向上することを求めるコンテンツや行為が含まれます。プラットフォームを操作して、エンゲージメントを増やす試みは禁止されています。

禁止事項:

・視聴者数、いいね数、フォロワー数、シェア数、コメントを作為的に増やす方法についての説明を共有する

・視聴者数、いいね数、フォロワー数、シェア数、コメントの販売・購入を試みる、または行う

・人工的なトラフィック生成サービスを促進する

・商用スパムを配布するため、虚偽に複数のTikTokアカウントを操作する

・視聴者数、いいね数、フォロワー数、シェア数、コメントを作為的に増やす悪意のあるソフトウェアを作成したり、コードを改編する

TIkTok コミュニティガイドライン

TikTok側から作為的な方法を利用していると疑われた場合には、シャドウバンされる可能性があります。

くれぐれも、自動ツールの使用やフォロワー購入はしないように注意しましょう。

複数のデバイスで同じアカウントへログインした

複数のデバイスから同じアカウントにログインすることは、アカウントの乗っ取りが疑われてシャドウバンになる可能性があります。

誰かと一緒に1つのアカウントを運営する場合、別々のスマホから同じアカウントにログインすることがあるかもしれません。

このような運用はシャドウバンになる可能性があるので、できるだけ複数のデバイスで1つのアカウントにログインするのは避けることをおすすめします。

ハッシュタグをつけ過ぎた

ハッシュタグをつけ過ぎた投稿は、スパム投稿と判断されてシャドウバンになる可能性があります。

バズらせようとして多くのハッシュタグをつけたくなるかもしれませんが、TikTokでハッシュタグが直接バズに繋がることは稀なので、あくまで補助的な役割として認識しておきましょう。

また、ハッシュタグを付けすぎて見づらくなった動画は再生回数が伸びにくくなる恐れがあるため、目安として100万回以上のボリュームがあるハッシュタグを合計5個以内で選ぶのがおすすめです。

短時間で連続投稿を行った

短時間で連続投稿を行った場合も、スパム投稿と判断されてシャドウバンになる可能性があります。

数回の連続投稿なら問題はありませんが、再生数が少なくなる場合が多いのである程度の時間は空けた方が良いです。

1日に複数回投稿をしたい場合は、数時間は間隔を空けて投稿するようにしましょう。

他のSNSへの誘導が多い

InstagramやTwitterなど、他のSNSへの誘導が多いとシャドウバンされることがあります。

「リンク」を「リソク」にしてシャドウバンを回避する例
コメントからの誘導で「リンク」を「リソク」にしてシャドウバンを回避する例

例えばプロフィールリンクに誘導する場合でも、シャドウバンを回避するために配慮する必要があります。

基本的には他のSNSには誘導せず、自然と訪れたくなるような設計を考える方が良いでしょう。

ユーザーから通報された

TikTokでは『報告する』という機能で投稿やユーザー、コメントなどを通報することができます。

通報された内容についてはTikTok側で違反かどうかチェックされ、違反があると判断された場合はシャドウバンになることがあります。

TikTokのシャドウバンの見分け方

TikTokのシャドウバンの見分け方

TikTokでシャドウバンされると投稿がおすすめタブに掲載されなくなります。
したがって、シャドウバンになっている可能性を判断することは可能です。

ここでは、シャドウバンになっている可能性を判断するためのポイントを解説していきます。

動画の再生回数を確認する

TikTokのアルゴリズムから考えると、投稿した動画は最低でも100〜200再生はされます。

したがって、動画の再生回数で100未満が続くようであれば、シャドウバンされている可能性が高いです。

これは2022年9月29日時点のBlvck Paris – JapanさんのTikTokの状況です。再生数100未満の動画が続出しているため、アカウントがシャドウバンされている可能性が高いです。
(ちなみに海外向けのBlvck Parisさん本体のアカウントは、約27万のフォロワーがいるので動画自体の需要はあります。)

ただし、アカウント運用初期以外は再生数での判別が難しいです。フォロワーが再生して再生数100未満になることがなくなるからです。

投稿のインサイトを確認する

TikTokでシャドウバンされると投稿がおすすめタブに掲載されなくなるため、投稿のインサイトで『セクション別動画視聴数』の『おすすめ』が極端に少なくなるもしくは0%になります。

投稿のインサイトを確認する
シャドウバンの疑いがあるインサイトの例

この例では、恐らくユーザーから通報によってシャドウバンとなっています。最初はおすすめタブに配信され、閲覧したユーザーが通報してシャドウバンとなり、おすすめタブに掲載されなくなったのでしょう。そのため、おすすめからの視聴数が多少カウントされています。

このように、投稿のインサイトを見ることによって、シャドウバンになっている可能性を判断することができます。

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TikTokでシャドウバンされた場合の解除方法

TikTokでシャドウバンされた場合の解除方法

放置して解消されるのを待つ

TikTokでシャドウバンされた場合、その原因が分からないことがほとんどです。

したがって、シャドウバンが解除されるまで放置して待つというのは有効な手段です。

シャドウバンが解除されるまで2〜5週間程度の期間が必要です。

シャドウバンの解除は通知されないので、放置したあとは一度投稿して通常通り動画が拡散されるか確認しましょう。

原因になったと思われる投稿を削除する

TikTokでシャドウバンされた原因だと思われる投稿がある場合、その投稿を削除してみましょう。

前述した以下のような投稿が原因になり得ます。

・コミュニティガイドラインで禁止されている投稿を行った
・ハッシュタグをつけ過ぎた
・短時間で連続投稿を行った
・他のSNSへの誘導が多い

投稿を削除した上で解除を待ちましょう。

原因になる可能性がある動画を投稿しない

TikTokでシャドウバンされても投稿を続けないといけない場合、原因になる可能性がある動画は投稿しないようにしましょう。

特にコミュニティガイドライン違反が原因となることが多いので、内容を一度読んだ上で注意して投稿するようにしてください。

基本的には投稿を続けるのではなく、解除されるまで待つのがおすすめです。

TikTokのシャドウバンに関する注意点

TikTokのシャドウバンに関する注意点

複数の違反があった場合はアカウントの一時停止や永久停止がある

TikTokでは、コミュニティガイドラインへ複数の違反をした場合にアカウントの一時停止や永久停止の措置が取られます。

一時停止:

• 今回や前回の違反の深刻度に応じて、プラットフォーム上で実行できるアクションを一時停止します。例えば、動画のアップロードやコメント、ダイレクトメッセージ(DM)の送信、プロフィールの編集、LIVEの開始といった操作が一定期間(通常は24時間から48時間)一時停止されることが通知されます。

• アカウントはコンテンツ視聴のみ可能な状態に規制される場合もあります (通常は72時間まで、または最長で1週間)。この期間中は、そのアカウントからの投稿、ダイレクトメッセージ(DM)の送信、コンテンツとのやり取りができなくなります。

永久停止:

• 違反が数回あった場合は、アカウントが永久停止される可能性があることが通知されます。つまり、今の行動が続くようならTikTokによりアカウントが永久に停止されるということです。

• アカウントが永久停止された場合は、アプリを次回開いたときに、このアカウントへの変更を知らせるバナー通知が表示されます。

TikTok公式ページ:コンテンツの違反と禁止

ただし、一切許容されていない重大な違反があった場合は、違反回数に関係なく自動的にアカウントが停止されます。 以後、別のアカウントで作成できないようデバイスレベルでブロックされる場合もあります。

例えば、ロックバンド『GLAY』のTikTokアカウントは、2022年9月21日の開設からわずか3日後に永久停止となって話題となりました。

アカウント停止となることの無いよう、この記事で解説した内容には注意してTikTokの運営を行なってください。

動画が削除されたりアカウントが制限または永久停止された場合の対処

もしも動画の削除やアカウントの制限、永久停止について不当だと思う場合は、WEB上の異議申し立て通知フォームやTikTokアプリから異議申し立てを送信しましょう。

特に原因に心当たりがない場合は、TikTokアプリ側の誤検知の場合もあるので、積極的に異議申し立てを行うと良いです。

異議申し立ての内容をもとにTikTok側で審査が行われ、投稿またはアカウントを回復すべきであると判断された場合は復活します。ペナルティについても削除され、アカウントへの影響は解消されます。

ただし、投稿やアカウントが削除されていない場合に限るので、結果が分かるまで削除しないよう注意しましょう。

コミュニティガイドライン違反の場合は通知がくる

シャドウバンになる原因の中でも、コミュニティガイドラインへの違反の場合は、 TikTokアプリ内の「メッセージ」の「アカウント更新情報」から通知されます。

コミュニティガイドライン違反の通知例
コミュニティガイドライン違反の通知例

コミュニティガイドライン違反は深刻度や頻度に基づいて、TikTok側に違反した回数が記録されます。

違反の回数が増えるとアカウントの一時的停止または永久停止につながるので、通知内容は必ず確認しておきましょう。

まとめ

TikTokでシャドウバンになる主な原因は以下の通りです。

  • コミュニティガイドラインで禁止されている投稿を行った
  • 自動ツールの使用やフォロワー購入を行った
  • 複数のデバイスで同じアカウントへログインした
  • ハッシュタグをつけ過ぎた
  • 短時間で連続投稿を行った
  • 他のSNSへの誘導が多い
  • ユーザーから通報された

複数の違反をした場合には、アカウント一時停止や永久停止の措置が取られるので、くれぐれも注意しながらTikTok運用をしていってください。

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TikTokのアルゴリズムは『【2023年最新】TikTokのアルゴリズムを徹底解説!重要指標や攻略方法とは?』を参考にしてください。

この記事を書いた人

日下智貴

株式会社Abentry 執行役員

フロントエンドとWordPress開発をメインにWEB制作をするディレクター兼エンジニア。TikTokとYouTube、Instagram運用で4ヶ月で総フォロワー4万人達成。自社サービスのAndroidアプリも開発しています。株式会社Abentry創業メンバー。

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