【2023年最新】失敗しないオウンドメディアの作り方完全ガイド
WEBマーケティングで言うオウンドメディアは、特に自社で運営・情報発信を行うブログのようなWEBサイトを指すことが多いです。
昨今隆盛を極めているSNSとは違い、オウンドメディアは画像や動画を使いながら数千〜数万字のコンテンツを発信していくので、より詳しい情報をユーザーに届けることができます。
さらにWordPressで自社作成すれば、数万円からで本格的なオウンドメディアを作成することも可能です。
ただし、環境が整って参入障壁が下がったことにより、失敗するオウンドメディアも多くなってきたのも事実。
そこでこの記事では、失敗しないオウンドメディアの作り方を徹底紹介していきます。
ぜひ、自社のオウンドメディア作りの参考にしてみてください。
オウンドメディアに注力すべき企業
オウンドメディアの作り方
オウンドメディアを作る上での注意点
これからオウンドメディアを作りたい人
過去オウンドメディアを運営して失敗したことがある人
- 【初心者でもわかる】オウンドメディアとは?制作のプロが意味を徹底解説
- 【WEB制作者厳選】オウンドメディア成功事例14選!目的別に徹底解説
- 【プロが解説】オウンドメディア制作と運用の費用相場は?注意点も含め徹底解説!
目次
どんな企業がオウンドメディアに注力すべきか?
オウンドメディアは文字や画像、動画を駆使しながらコンテンツを作るので、基本的にどのような業界でも相性が良いです。
例えば旅行業界であれば、旅行予約につなげる目的で『国内旅行のお役立ち情報』を発信するのも良いでしょう。
製造業界であれば、協力工場からの問い合わせを増やす目的で『製造ラインのノウハウ情報』を発信するのも良いでしょう。
オウンドメディアは以下の3つの目的と親和性が高いので、このようなニーズのある会社ではオウンドメディアに注力すると効果的です。
①商品・サービスの購入に繋げたい
オウンドメディアでは、記事内でうまく商品やサービスをプロモーションしていくことで、購入を促すことができます。
また、購入に至らなかったとしても、見込み客を獲得するという意味でも効果があります。
②ブランディングを行いたい
検索上位に表示された企業は、業界上位だと認識されやすいと言われています。
また、記事内で魅力を伝えていくことで、商品やサービスのブランディングも可能です。
このように、オウンドメディアは企業自身やその商品、サービスのブランディングに効果があります。
③人材採用に繋げたい
オウンドメディアを活用した採用活動は『オウンドメディアリクルーティング』とも言われ、自社の魅力を発信しながら適した人材を採用することができます。
オウンドメディアには指名検索以外でも流入するので、より幅広い人材からの応募が期待できます。
また、オウンドメディアで自社のことを発信することによって、応募者が十分に社内のことを理解できるので、ミスマッチを防ぐことに繋がります。
ただし、オウンドメディアは検索流入を狙って良質なコンテンツを作り続けるという地道で中長期的な施策です。
短期的に効果を出したい場合には不向きなので、その場合は『ランディングページ+広告出稿』など他の戦略を検討しましょう。
ランディングページについて詳しく知りたい方は『【初心者でもわかる】ランディングページ(LP)とは?制作のプロが徹底解説』を参考にしてください。
オウンドメディアの作り方:手順
ここからは、実際にオウンドメディアを作るための手順を紹介します。
オウンドメディアは以下の3段階で作っていきます。
・オウンドメディアを企画する
・オウンドメディアを作る
・リリース・運用する
それぞれの詳細を説明していきます。
オウンドメディアを企画する
まずは、オウンドメディアの構想を作るための企画をしていきましょう。
オウンドメディアではこの段階が特に重要です。
外注で作る場合はこの作業をSEO対策として委託することができますが、自社で作る場合はここでしっかり企画を固めておきましょう。
目的・目標を決める
なぜオウンドメディアを作るのか、はじめに目的を明確にしましょう。
前述の通り、オウンドメディアは『商品・サービスの購入に繋げる』『ブランディングを行う』『人材採用に繋げる』という目的と親和性が高いです。
どれが自社の目的に合致するか、しっかり考えておきましょう。
目的が決まったら、達成度を測るための目標を設定しましょう。
どの目的でも、最終的には『コンバージョン数』の増加を目指すので、コンバージョン率やコンバージョン数などの具体的な数値で目標を設定すると良いでしょう。
数値で目標が設定されていれば、リリース後の改善施策が検討しやすくなります。
読者のペルソナを決める
次に、オウンドメディアの読者のペルソナを作成しましょう。
ターゲットが明確になることによって、メディアの構想やコンテンツの方向性が明確になってきます。
(例)大手企業のWEB担当者のペルソナ
性別:男性もしくは女性
年齢:25〜35歳
職業:WEB担当
年商:100億円以上(社員300人以上)
趣味:読書などの自己研鑽
『仕事上の悩み』
・即戦力の担当者は獲得競争になっているため、部署内に有望な人材がいない
・社内の人に何をやっているのか理解してもらうことが難しく、社内調整が難航する場合がある
・何となく手詰まりなるとWEBサイトをリニューアルするが、本質的な改善が見られない
ペルソナは必ず実際のユーザーに基づいた情報で作成しましょう。
自分の知人にヒアリングしたり、ネット上の取材記事、SNSや個人ブログなどを調べたりして、リアルなペルソナを作っていきます。
決して架空ペルソナを作ってはいけません。
また、ここでは仕事上の悩みをまとめていることがポイントです。
オウンドメディアの記事は『誰かの悩みを解決する』のが基本です。
ターゲットとなる人物の悩みが明確になることで、どのような切り口でコンテンツを作れば良いかわかります。
競合の状況を把握する
目的・目標、ターゲットが決まったら、競合他社の状況をスプレッドシートにまとめていきましょう。
競合を調査するときは、WEBサイトの月間オーガニックトラフィックやドメインパワー、オウンドメディアのコンテンツ数などをまとめると良いです。
競合をまとめた後は、ポジショニングマップを作っていきます。
ポジショニングマップで空いている領域に自社のオウンドメディアを配置できるよう、次のメディアコンセプトと記事テーマを作っていきます。
メディアコンセプト
続いてアカウントのコンセプトを決めましょう。
「このオウンドメディアを一文で表すならどんなメディア?」
この質問に答えられたらコンセプト決めは完了です。
Google検索で出てくる膨大な情報の中から見てもらうには、そのユーザーにとって価値があるメディアである必要があります。
ユーザーが流入したとしても、数秒間でメディアやコンテンツの良し悪しを判断されてしまいます。
この数秒間でユーザーに価値を伝える為にコンセプトが必要なのです。
当サイトは『WEB・SNS担当者のノウハウ不足を解決するメディア』というコンセプトで運営を行なっています。
投稿しているコンテンツとも一貫性があり、ユーザーに理解してもらいやすいです。
一文でコンセプトを言語化するということを行って、具体的な構想を膨らませましょう。
コンセプトは広くしすぎない
コンセプトは広くしすぎないように設定しましょう。
オウンドメディアの企画をしていると、幅広い集客のためにコンセプトが広くなりがちです。
例えば『女性の美容メディア』という広いコンセプトを設定すると、それに応じて競合も強くなってしまいます。
ドメインパワー92のマイナビウーマン、ドメインパワー52のキナリノなどと直接戦っても、検索上位を取るのはかなり難しいでしょう。
コンセプトは広くしすぎず、基本的にはニッチな領域を攻めるようにしていくと良いでしょう。
記事テーマを作る
コンセプトができたら、オウンドメディアができた後に入稿する記事のテーマを作っていきましょう。
まずキーワードの候補を選定し、その中から競合に勝てる可能性の高いキーワードに対して記事テーマを作っていきます。
勝てる可能性は、キーワードの検索ボリュームや検索上位に出てくる競合のコンテンツの品質、競合のドメインパワーなどから探っていきます。
記事テーマは検索意図に合わせて作っていきましょう。
また、オウンドメディアの記事は基本的に相互にリンクさせる親子構造を作っていくので、その関係性についても記載しておくのがポイントです。
オウンドメディアを作る
企画が終わったら、いよいよオウンドメディアを作っていきます。
自社で作る場合
自社で作る場合、社内にノウハウがどれだけあるかによって対応できる範囲が変わるかと思います。
自社にノウハウがあまりない場合、WordPressの有料テーマを使って作成することをおすすめします。
有料テーマでは、WEBサイト上で必要なSEO対策やユーザーに見やすい装飾など、オウンドメディアに必要なものが全て準備されています。
無料テーマを使うこともできますが、見た目や利便性が微妙なので、ここは必要経費だと思って有料テーマを使いましょう。
有料テーマは特にSANGOやJINが扱いやすく、視認性も高いのでおすすめです。
また、MENTAなどを活用して、プロに質問しながら進めていくのも良いでしょう。
MENTAは月額数千円からでメンターに相談・質問ができるサービスで、オウンドメディアの立ち上げやコンテンツの作成まで幅広く質問対応できるプロの方が在籍しています。
「自分では悩んでわからないこともプロに聞いたら解決する」というのはよくあるので、技術やノウハウに不安を感じたら利用を検討してみましょう。
外注で作る場合
外注で作る場合は、WordPressのオリジナルテーマで他社と差別したオウンドメディアを作ることができます。
有料テーマは便利で汎用性も高いですが、そのぶん全体的に似たような見た目になりがちです。デザインやレイアウトをオリジナルにして、質の高いオウンドメディアを作るにはオリジナルテーマを開発する必要があります。
オウンドメディア制作は、ぜひ株式会社Abentryにご相談ください!
株式会社Abentryは豊富な実績に裏付けられた経験から、それぞれのお客様の状況に合ったオウンドメディアを制作していきます。
また、SEO対策を得意としており、目的にコミットしたオウンドメディアを作ることができます。
リリース・運用する
オウンドメディアの作成が終わったら、リリースと運用を行なっていきます。
多くのユーザーから見られるオウンドメディアは、一朝一夕ではできません。
検索流入を狙って良質なコンテンツを作り続ける地道な運用が不可欠です。
コンテンツはSEOライティングの基本に従って書いていきましょう。
コンテンツ制作だけを外注するのであれば、クラウドワークスやココナラを利用してライターに依頼するのがおすすめです。
また、コンテンツ作成と並行して、外部対策と内部対策を進めていきましょう。
オウンドメディアの作り方:注意点
さいごにオウンドメディアを作る上での注意点を紹介していきます。
・ジャンル選びに注意する
・コンテンツの品質は妥協しない
・ドメインパワーを意識する
自分のオウンドメディアで見落としているポイントが無いか、確認しておきましょう。
ジャンル選びに注意する
競合性の高いジャンルに注意する
競合性の高いジャンルを選ぶと、かなり細分化しても競合が強いため、検索上位を取る難易度が高くなります。
(例)美容系メディアの場合
女性の美容メディア:難易度「最高」
脱毛メディア:難易度「かなり高い」
男性の医療脱毛専門メディア:難易度「高い」
競合性が高いジャンルはできるだけ選ばないようにしましょう。
勝算がない限りYMYLジャンルを選ばない
YMYLとは、Your Money or Your Lifeの略称で、特に医療・健康・安全などの人に影響する度合いが高いジャンルを指す用語です。
先ほど例に出した『男性の医療脱毛専門メディア』もYMYLに当たります。
YMYLでは専門性や権威性、信頼性が特に重要視されます。
例えば、『医療脱毛クリニックが運営するオウンドメディア』や『書籍を出版した経歴がある皮膚科医がまとめた医療脱毛のおすすめ記事』のように、何かしら専門性や権威性、信頼性の裏付けがなければ、検索上位を狙うことが難しいです。
YMYLの検索上位を狙うのは難易度が高いため、何か勝算がない限りは選ばない方が得策でしょう。
コンテンツの品質は妥協しない
『検索エンジン向け』と『ユーザー向け』の品質を理解する
コンテンツの評価には『検索エンジン向け』と『ユーザー向け』の2軸があり、その両方で評価されなければ検索結果で上位表示を狙うことができません。
検索エンジンからもユーザーからも評価されるコンテンツを作成し、検索結果で上位表示を狙っていきましょう。
『検索エンジン向け』のコンテンツの品質とは?
WEBサイトのコンテンツは、クローラーと呼ばれる自動巡回プログラムが巡回してきた際に、Googleのアルゴリズムによって評価されています。
H2/H3などの見出しを整えたり、キーワードを散りばめたりすることで、Googleのアルゴリズムがコンテンツを理解しやすくなり、評価が上がることで検索結果で上位表示されやすくなります。
『ユーザー向け』のコンテンツの品質とは?
文字通りコンテンツの読者に向けた品質のことです。
『Googleが掲げる10の事実』という、Googleの目指す形を表した文章の一番目に『ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。』とあります。
ユーザーにとっての価値は、ページへの滞在時間やスクロール率などさまざまな指標によって計測され、検索結果に反映されています。
定期的にリライトしてさらに品質を高める
作成したコンテンツは定期的にリライトし、内容を改善していきましょう。
リライトは、掲載順位10〜30位で表示回数の多いものを優先して行うと良いです。
理由は、掲載順位が改善されれば検索上位を狙える可能性が高く、多くのユーザーが流入する可能性があるためです。
例えば、Googleサーチコンソールでこのような状況だったとすると、『キーワード6』がインデックスされている記事をリライトしていきましょう。
リライトする時は以下のポイントに沿って、内容を加筆修正していきます。
リライトする時に見るポイント
・不足している検索意図はないか?
・潜在ニーズを満たせているか?
・自分が読者だったら最後まで読むか?
ドメインパワーを意識する
ドメインパワーについて理解する
ドメインパワーとは、検索エンジンからの信頼度を数値化したものです。
Google公式の数値ではありませんが、ドメインパワーと検索順位には相関関係が見られます。
極端な話ですが、ドメインパワーが高ければ多くのキーワードで検索上位を狙えるでしょう。
逆にドメインパワーが低ければ、高品質な記事を書いたとしても検索上位を狙うのは難しいでしょう。
ドメインパワーを上げるには、外部対策を行なって被リンクを獲得していく必要があります。外部対策については『SEO外部対策とは?必要性と被リンクを増やす方法を徹底解説!』を参考にしてください。
ドメインパワーは、ahrefsやUbersuggestなどのツールで調べることができます。
自社と競合のドメインパワーは把握しておきましょう。
ドメインパワーを引き継ぐべきか検討する
ドメインパワーの高いWEBサイトの配下でオウンドメディアを運用すると、そのWEBサイトのドメインパワーを引き継ぐことができます。
例えば、コーポレートサイトのドメインパワーが高い場合は、そのドメインパワーを引き継いで運用すると検索順位が上がりやすいでしょう。
他サイトのドメインパワーが低く、ブランディングを分けて運用したい場合は、ドメインパワーを引き継がずに運用すると良いでしょう。
自社の状況に合わせて、ドメインパワーを引き継ぐべきか検討することが大切です。
ドメインパワーを引き継げる場合
サブディレクトリやサブドメインで運用すると、ドメインパワーを引き継ぐことができます。
(ただし、サブディレクトリがより直接的に本体サイトの影響を受けると言われています。)
https://abentry.co.jp
https://abentry.co.jp/media (サブディレクトリ)
https://media.abentry.co.jp (サブドメイン)
ドメインパワーを引き継げない場合
全く違うドメインで運用すると、ドメインパワーを引き継ぐことができません。
https://abentry.co.jp
https://media.com
まとめ
この記事では、失敗しないオウンドメディアの作り方を徹底紹介してきました。
オウンドメディアの作り方における、手順と注意点は以下の通りです。
【手順】
・オウンドメディアを企画する
・オウンドメディアを作る
・リリース・運用する
【注意点】
・ジャンル選びに注意する
・コンテンツの品質は妥協しない
・ドメインパワーを意識する
オウンドメディアは参入障壁が下がったことにより、失敗するものも多くなってきました。
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